衣替えで久し振りに出したスーツに白い汚れが付いていて、驚いたことはありませんか。
しまっておいた礼服にも同じ汚れが付いていると、「クリーニング間に合うかな?」「汚れが落ちなかったらどうしよう」と心配になってしまいます。
長い間しまっていたスーツ類で見られるこの汚れは、実は意外なものが正体でした。
長くしまっておいたスーツ類に汚れが付いている、しかも目立つ白色となると、「保管中にヘンな虫が…?」「変な薬品でもかけられたのかな」と心配になってしまうかもしれません。
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宅配クリーニンクのcoco-ara(ココアラ)(@coco_ara_cleaning)がシェアした投稿
宅配クリーニング企業『coco-ara(ココアラ)』(coco_ara_cleaningh)のInstagramによると、そのどちらでもなく、ほとんどの場合は『汗』『カビ』なのだそうです。
しまう前に使った時、そのスーツは汗が付いていたのかもしれません。汗で濡れたスーツを手入れせずに放置しておくと、汗に含まれている成分が白くなって浮かび上がってしまうのです。
特に、脇・襟・ズボンの腰回りなどが出やすいのだそう。放置を続けると生地が劣化する原因になってしまうのも困りものですね。
日本は湿度が高く、年間を通してカビが生えやすい環境です。クローゼットの中の平均気温は20~30℃ですが、これはカビが繁殖しやすい温度なのだそう。
また、カビはタンパク質をエサにして繁殖する性質があるため、ウール素材のスーツ類も要注意です。
スーツ類に付いた汗やカビによる汚れは自宅でも対処できます。それぞれの方法を見てみましょう。
汗を取る方法
1.ブラシで汚れを払う
2.シミ部分の下に乾いたタオルを敷く
3.熱湯で絞ったタオルで汗の付いた部分を叩きながら落としていく
4.陰干しで乾燥させれば完了
なお、ブラシで汚れを払った後、スチームアイロンの蒸気を当てるのもよいそうです。当てた後は4へ進みましょう。
カビを取る方法
1.歯ブラシの毛先にアルコール消毒剤を染み込ませる
2.カビを振り落とすようにブラッシングする
3.陰干しで乾燥させれば完了
アルコールは生地の色落ちが起こる可能性があるため、見えない部分に少量塗り、様子を見てから使いましょう。
汗やカビが落ちたら、これからは白い汚れを出さないように注意するのも大切です。クローゼットは詰め込みすぎず、換気をよくしながら保管しましょう。
できればシーズンごとにクリーニングに出すのもおすすめです。プロの技できれいに洗いあがったスーツや礼服を見ると気分がよくなりそうですね。
白い汚れは意外なものが原因でしたが、家でも対処できるのは嬉しい限りです。ココアラの解説を参考にして、汗やカビを遠ざけていきましょう。
[文・構成/grape編集部]