千葉の低名山「富山」、登山道整備へGCF 南房総市などふるさと納税募る 南総里見八犬伝ゆかりスポット

長編小説「南総里見八犬伝」ゆかりの山として知られる低名山「富山(とみさん)」の登山環境を整備しようと、南房総市は、ふるさと納税制度を活用した「ガバメントクラウドファンディング(GCF)」で寄付を募っている。目標額は200万円。風雨の影響で登山道には安全面に課題があり、寄付金は倒木の除去や山頂景観の維持などに役立てられる。
富山は、北峰と南峰からなる双耳峰(そうじほう)が特徴的な標高349・5メートルの山。八犬伝ゆかりのスポットとしても知られ、山のふもとには物語に登場する伏姫(ふせひめ)と、里見義実(よしざね)の愛犬「八房(やつふさ)」が隠れて過ごしたとされる洞窟「伏姫籠穴(ふせひめろうけつ)」、鞍部(あんぶ)には八犬士終焉(しゅうえん)の地とされる東屋がある。
今回、ふるさと納税サイト「ふるさとチョイス」と登山情報アプリを展開する「YAMAP」が共同で展開する自然・環境保全をテーマとしたGCFの一環で富山の環境整備プロジェクトを実施。寄付金は、雨水などの浸食により土壌が流出した登山道の修繕や倒れかかった被災木の処理、北峰展望台周辺の景観維持などに充てられる。
11月8日まで寄付を受け付ける。担当者は「プロジェクトをきっかけに多くの人々に魅力を知っていただき、次世代に美しい富山を手渡していきたい」と支援を呼びかけている。
ふるさとチョイスのGCFプロジェクトページから寄付できる。問い合わせは市企画財政課地域振興係(電話)0470(33)1001。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする