地方局の元アナは被害者が声を出せないのをいいことに、約30分にわたって電車内で女性の尻を触り続けていた。
通勤途中の電車内で会社員の女性(26)にわいせつな行為をしたとして、元青森放送アナウンサーで放送作家の境祐貴容疑者(29=神戸市垂水区)が11日、不同意わいせつの疑いで兵庫県警葺合署に逮捕された。
10日午前8時ごろ、境容疑者はJR神戸駅で電車を降り、女性の後をつけて大阪に向かう新快速に乗り込んだ。奥のドア付近に立っていた女性に近づき、体をピタッと寄せると、女性の尻に手を当て、約30分にわたり、触り続けた。
■振り返ると毎日同じ男が…
「女性は毎朝、神戸駅で新快速に乗り換えていたが、そのたびに『また触られている』と思い、後ろを振り返ると、いつも境が立っていた。境は毎日のように神戸駅で女性の後を追いかけ、背後につけていた。女性は満員電車でなかなか声を上げられず、我慢し続けていたが、2カ月間、ほぼ毎日のように触られ続け、さすがに耐えられなくなった」(捜査事情通)
女性は10日の夕方、仕事帰りに神戸駅で下車し、鉄道警察隊に「2カ月前から同じ電車で同じ男に30~40回、お尻を触られました」と被害を訴えた。
翌11日朝、女性は警察官と一緒に神戸駅で待機し、境容疑者が乗り換えでホームに現れたため、「あの人です」と伝えた。警察は境容疑者を任意同行して事情を聴いた。
調べに対し、「女性とはよく同じ電車で一緒になるので知っており、電車の中でも近くになったことはあります。その時に手が触れてしまったのかもしれません」と供述しているという。
境容疑者は2018年、大阪市大卒後、青森放送入社。「青森ねぶた祭」の中継を担当するなど、5年間、アナウンサーを務め、23年退社。地元に戻り、昨年6月から、毎日放送のニュース番組「よんチャンTV」で放送作家をしていた。
自身のブログで<体はとても大きく、心と技術は少し…ほんの少し成長できたかなと思っています>とつづっていたが、こんなのが毎朝、背後に立ち、手を差し伸ばしていたら……。
想像しただけで怖い。