能登半島地震から8カ月…被災したコメ農家が稲刈り!復旧作業続く中…コメ不足で困っている消費者へ「おいしいコメ届けたい」【新潟】

能登半島地震で被災した新潟市のコメ農家。家が壊れた状態でもコメ作りを続け、9月、稲刈りを迎えました。困難を乗り越えた背景には、おいしいコメを届けたいという強い思いがありました。
新潟市西区の中野小屋地区。9月10日、コシヒカリの稲刈りをしていたのは、コメ農家の椎谷郁夫さんです。【コメ農家 椎谷郁夫さん】「地震後の種子まき・田植え、みんなで頑張った。それでここまで来たというのは、ひとつホッとしている」今年1月の能登半島地震で家屋の倒壊などが発生した中野小屋地区。椎谷さんの自宅も母屋が大規模半壊、住居も兼ねた農作業小屋が全壊するなどしました。【椎谷さんの長男・雅之さん(1月17日)】「難しいな…。やることいっぱいだし」コメ作りが継続できるのか不安が高まりましたが…【コメ農家 椎谷郁夫さん(1月17日)】「一つ一つやるしかないんだろうね」椎谷さんは自宅よりも作業場などコメ作りに関わる修理を優先。家族みんなで協力し合い、5月には田植えにこぎ着けました。。
稲を管理するかたわら、自宅の修理や解体を進め、被災から約8カ月…【椎谷さんの長男・雅之さん】「味は自信がある。いつも通り。普通においしいと言ってもらえたら一番」無事、稲刈りを迎えました。【椎谷さんの長男・雅之さん】「(小屋を)また新しく建てるが、大工さんが忙しくて。見積もりがまだだし、ちょっと時間がかかっている。それよりもコメが先だね」一方、自宅の母屋はまだ改修中で、小屋の建て直しも見通しは立っていません。それでも…【コメ農家 椎谷郁夫さん】「あちこちから『コメないか?コメないか?』と。沖縄とかからもコメがないかと催促が来ている」コメ不足の影響で農家の果たす役割がより大きくなっている今年…作業工程を早めるなどし、消費者の声に応えようと動き回ります。椎谷さん以外にも被災した農家の多い中野小屋地区。【コメ農家 椎谷郁夫さん】「あの家では、トラクターがぺしゃんこに潰れた。(農家は)コメの収穫が終わって、地震後の気持ちがちょっとホッとしたというのが出てくると思う」それぞれの背中を押したのは、「おいしいコメを届けたい」という思いだと椎谷さんは話します。【コメ農家 椎谷郁夫さん】「色んな面で、私の家もまだ完全に直ったというわけではないが、消費者にコメが届いて『今年のコメおいしいね』と、そういった笑顔が見られれば、一番農家をやっていてうれしさがある」地震を乗り越えたコメは、まもなく消費者のもとへ届きます

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