パワハラ疑惑が物議を醸している兵庫県の斎藤元彦知事(46)。パワハラを告発した男性は懲戒処分となった後に死亡しており、斎藤知事に厳しい視線が向けられている。
斎藤知事は8月30日に行われた県議会百条委員会で、勤務時間外にチャットで叱責や指示などを繰り返し行ったことについて「案件によって、遅い時間や休日に送ったことは、やや適切でなかったかもしれない」と説明。いっぽうで「大事なのは県民のために何の仕事ができるかだ。反省はしなきゃいけないが、職員に全部やっといてという風にはなれない。必要な指導をきっちりやることが県民のために大事だと思っている」と自身の正当性を主張。職務継続の意向を示した。
しかし、斎藤知事への風当たりは強い。兵庫県議会の最大会派である自民党は、12日に知事に辞職を求める申し入れを行うが、この方針にその他の会派も同調。さらに、選挙で斎藤知事を推薦した日本維新の会も辞職を申し入れる方針をとる。
さらに9月9日、日本維新の会の吉村洋文共同代表(49)は会見で「職員がいる中で予算権・人事権を持っている知事が物を投げる、机をたたく行為はやってはいけない」「(兵庫県政が)うまく進んでいない状況を考えれば、間違っているところは素直に認めて謝って(県政を)前に進めるなら知事を辞職して、県民に問うべきだ」と辞職を要求した。
その要求に対し斎藤知事は“まさかの反応”を見せることに。吉村代表と同じ日に会見を開いた斎藤知事は「私は3年しかまだ知事はしていません。政治家として、まだまだこれから力が足りないところもあるかもしれないけれども、それでも3年前に選挙のご負託を受けて知事にならせて頂きました」と言い、こう続けた。
「自分がどういうふうに道を進んでいくかということは自分が決めていくということが大事。調査にこれから知事として対応していくという事と共に、やはり県政にとって県民の皆さんにとって大事な予算、そして事業、これからも一つ一つやらせて頂くということが県民の皆さんにとって私が果たすべきこと」
自身の味方だった日本の維新の会からもレッドカードが出されている斎藤知事。10日には、兵庫県議全員86人が辞職要求を行うことが判明したが、その状態で県政は動くのだろうか? そんな状況にもかかわらず、「県民のために」と言って辞職を否定した知事に対し、Xでは唖然とするような声が上がっている。
《いやもうこれ部下の公務員が誰も付いて来ないし、議会からも総スカンで県政なんて執れないだろうに?どんだけ自己中のナルシストなの?》《もうすでに、自分の道は自分でが許されないんじゃない?人が亡くなってるし…ことの重大さにまだ気づいてない人が言う言葉に思う》《部下二人も亡くなってるのに一体どんな神経?》《斎藤知事スゴいなぁ。全く悪びれる様子もないし鋼のメンタルとはこの事だね。普通ならとっくに辞めてるよ。兵庫県民が気の毒って思ってしまう》