この時期に問い合わせが相次いでいるのが、コウモリの駆除。実はコウモリは法律で捕獲することができず、また人に害となるウイルスを持っている危険性もあります。コウモリ「追い出し作戦」の現場に密着しました。
「換気口を恐る恐る開けたらネズミ色の物体が」湿気が多い季節に…の画像はこちら >>
「おはようございます」動物駆除などが専門の業者が6日に訪ねたのは、愛知県日進市の築10年ほどの2階建て住宅。(結-musubi 三井浩貴代表取締役)「コウモリのフンです。アブラコウモリというコウモリ」エアコンの室外機の上に落ちていたフンはコウモリのものと判明。
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(住人)「ここですね」この住宅に暮らす女性が、換気口奥の異変に気が付いたのは、約1週間前だと言います。(住人)「夜寝ているときに、カサカサ音がして、換気口を恐る恐る開けたら、ネズミ色の物体がいて、ピュッと動いたのですぐに閉めた。本当に気持ち悪くて、すぐに出ていってほしいと思った」
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駆除業者はその換気口を前に。(結-musubi 草野博文さん)「シルエットが見える」フィルターを外してみると。(結-musubi 三井代表取締役)「いますね」私たち取材班が中を撮影してみると。(住人)「うわー!寝ていますね。こんな近くで初めて見た」
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潜んでいたのは一匹のアブラコウモリ。ネズミのようにも見えますが、まちがいなくコウモリです。夜行性なので昼間はすやすや寝ています。愛知県東郷町に本社を構える駆除会社は、この2年間でおよそ800件の害獣駆除を行ってきました。ハクビシン・イタチ・アライグマなども…コウモリの被害に対応したのは2年間で200件ほどだということです。
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(結-musubi 三井代表取締役)「昔の家よりも、今の家の造りのほうがコウモリが住みやすい場所になっている。換気口にネットがついていないところや、シャッターなど」コウモリは約1センチの隙間があれば、入り込むことができます。
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(結-musubi 三井代表取締役)「去年に比べると、問い合わせが1.5~2倍くらいに増えている」理由は、コウモリの天敵であるカラスやフクロウの減少。そして、いま暑い日が多いことに比例して、冬眠前の活動期間も長引いているためと考えられるそうです。
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これは、8月にみつかった岐阜県本巣市の、住宅のダクトに住みついていたコウモリたち。(結-musubi 三井代表取締役)「140匹くらい住んでいた」さらに、8月に依頼を受けた愛知県東郷町の住宅では、換気口に2年ほど住みついていたコウモリのフンがいっぱい。
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では、あらためて、今回の現場=日進市の住宅の様子は?(結-musubi 草野さん)「じっとして寝ているので、暴れて飛んでいくことはない」コウモリは鳥獣保護管理法で捕獲は禁止されているため、わさびの成分が入った刺激臭で「追い出し」作戦を決行。シュッシュと吹きかけるスタッフも一苦労。刺激臭で目を開けていられません。
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(結-musubi 草野さん)「なかなか出ていかないですね」そして…。(結-musubi 草野さん)「あ!出ていったかな!?出ていったかもしれない」1匹のコウモリが飛び立っていきました。
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(住人)「気がついて良かった。頭の上にいたら気持ち悪い。(追い出せて)めちゃくちゃよかった」コウモリがいなくなった換気口は清掃し、ノミやダニ予防の成分の入った煙をかけて消毒。そして、重要なのが。(結-musubi 草野さん)「外から通気口に網を張っていきます」
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住宅の全ての換気口を外から金網で塞ぎます。これで一安心。今回、他の換気口の作業ではこんな物も。(結-musubi 草野さん)「ドロバチという種類のハチの巣」基本的にドロバチは巣作りを終えた後に成虫が巣にもどってくることはないため、今回見つかった巣の状況では、住民に危険がおよぶ可能性は少ないということでしたが、しっかり駆除。(住人)「こんなのができているとは思いませんでした」
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改めて、駆除業者にコウモリが住宅に住みついた際の注意点を聞きました。(結-musubi 三井代表取締役)「コウモリはウイルスを持っていたりとか、フンをする害獣になる。コウモリのフンは乾燥しやすいので、人間が吸って体に異変が出たり、異臭もある。早い内に見つけて、早い内に駆除するのが一番良い」