伊勢エビを使った町おこしに取り組んでいる御宿町最大のイベント「おんじゅく伊勢えび祭り」が今月から始まった。週末を中心に10月末まで月の沙漠記念館前広場で開催しており、特産の伊勢エビを直売している。8日には最初の目玉企画を用意。伊勢エビの限定セットやつかみ取り、エビ汁無料配布など“エビ満載”の内容となっている。
町観光協会(吉清文夫会長)主催で、今年で25回目。8日の“大放出”企画は午前9時から伊勢エビ2尾とサザエ2個を、4千円で400セット限定販売。同協会によると、ほぼ原価で振る舞う人気コーナーで毎回早朝から長蛇の列ができるという。
午前9時半から1尾1500円で、160~180グラムサイズの伊勢エビ(1日600尾)をトングで捕まえる「つかみ取り」。また10時半から600食限定でエビ汁の無料配布もある。いずれの催しも開始1時間前から整理券を配布する。台風などによる不漁の影響で1日開催だった昨年は約3千人が訪れた。
大野吉弘副会長(60)は御宿産の伊勢エビについて「大原から御宿にかけては外洋に突きだしている荒波のエリア。(海洋が)過酷な条件なゆえに、磯根の質がいい。そこにすんでいるエビは一級品。大振りで、身も引き締まっている。プリプリを超えた食感」と説明する。
2回目の大放出企画は来月6日を予定。同月末までのイベント期間中、協賛する5カ所の宿泊施設では先着2千人まで、宿泊客1人につき伊勢エビ1尾ずつが通常メニューのほかに夕食で振る舞われる。また、飲食店も特別メニューを提供する。問い合わせは同協会(電話)0470(68)2414。