ロシア戦車に猛威を振るった兵器。
アメリカの航空・宇宙開発企業であるロッキード・マーチンは2024年8月29日、FGM-148「ジャベリン」対戦車ミサイルを過去最大規模で生産する契約を、アメリカ陸軍と結んだと発表しました。
アメリカ陸軍 ウクライナで崇められた「対戦車ミサイル」を“過…の画像はこちら >>ジャベリンを発射する兵士(画像:アメリカ陸軍)。
ロッキードマーチンとレイセオンの合弁会社であるJJVとアメリカ陸軍が結んだこの契約は、総額が13億ドル(約1900億円)に及ぶそうです。これは、ジャベリンの単年度調達計画としては過去最大であり、ウクライナに提供した4000発以上の補充が含まれるといいます。
ジャベリンはこれまで25の海外顧客を抱えており、2022年2月にロシアによるウクライナ侵攻が開始されて以降は大幅に需要が増大しています。そのためJJVは2023年、ジャベリンの年間生産数を2026年後半までに3960発まで増やすと発表しています。
ウクライナでは、特にロシアによる侵攻が始まった直後の2022年に、同ミサイルでロシア戦車が撃破される映像が度々投稿され、ウクライナ国旗を背景に聖母が「ジャベリン」を手に持つ「聖ジャベリン」なるインターネットミームが誕生したほどでした。
社長のアンディ・アマロ氏は「ジャベリンは、これまで以上に世界で最も効果的で、実戦で証明された対装甲兵器システムとして認識されています」と述べ、「私たちは、世界の地上軍が利益と主権を守る努力を支援するために必要な能力を生産し、提供し続けます」とアピールしました。