扇風機の長期使用にヒヤリ 経産省の注意喚起に「これは怖い」「確認する」

気温が上がる時期に欠かせない家電といえば扇風機です。「毎年夏になると押し入れから出して使っている」というご家庭も多いのではないでしょうか。
手軽に風を送れる便利なアイテムですが、状況によっては思わぬ事故につながる恐れもあるでしょう。
『【経済産業省】リコール・製品事故情報(製品事故対策室)』(@kochijiko)の公式X投稿より、扇風機の危険について解説します。
本格的な夏到来ですね久しぶりに押入れから出した扇風機。使い出したら、羽根や首振りの動きが悪い、異音や異臭がする等の不具合が発生した場合は、直ちに使用を中止しましょう経年劣化した扇風機での火災が発生しているため、事業者の呼びかけなど情報を確認しましょう#NITE #製品安全 pic.twitter.com/SAJz7FTjkr
『【経済産業省】リコール・製品事故情報(製品事故対策室)』が公式Xで紹介しているのは、扇風機にまつわる1本の動画です。
扇風機のスイッチを入れて羽が回りだすとともに異常発生。本体裏側のモーター部分からは白い煙が出ています。
そのまま運転を続けていると爆発音とともに炎が噴出し、非常に危険な状態です。
就寝中など、扇風機の異常にすぐに気付けないケースもあるでしょう。問題を放置すれば、火災につながる恐れもあります。
扇風機が原因で発生する事故やトラブルを防ぐため、重要なのは各種異常の早期発見と使用中止です。
『【経済産業省】リコール・製品事故情報(製品事故対策室)』の公式Xでは、以下のような症状が見られた場合に使用を中止するよう求めています。
・扇風機の羽の動きがおかしい・首振り機能の動きが悪い・運転中に異音がする・運転中に異臭が漂ってくる
これらの症状は、扇風機の内部に異常が生じているからこそ現れるもの。「使っているうちに自然によくなるだろう」と安易に判断するのは大変危険です。その場ですぐに使用を中止し、修理や買い替えを検討してください。
扇風機の出火トラブルの主な原因は、内部部品の経年劣化だといわれています。特に製造から10年以上が経過している製品では、事故発生リスクが上昇。古いものを大切に長く使うことは大切ですが、扇風機の場合は注意が必要です。
扇風機の事故リスクについては、以下のような状況にも十分に注意してください。
・スイッチを入れたものの本体が動かず、『入』のまま放置してしまった・扇風機が止まっているのを確認し放置していたが、実は故障により運転がストップしている状態だった
これらの場合、電気は通ったままなので放置は危険です。扇風機を使用している期間中は、スイッチが『切』になっているか、作動時に気になる点はないか、こまめに確認するのがおすすめです。
最近の扇風機本体には、『製造年』および『設計上の標準使用期間』が明記されています。製造後10年を超えていないか、標準使用期間を大幅に超過していないか、手軽に確認できるでしょう。
押し入れから出したタイミングでの確認を習慣付ければ、買い換えに望ましい時期を見逃す恐れもありません。扇風機を安心・安全に使うためにも、経産省公式Xの情報をぜひ参考にしてみてください。
[文・構成/grape編集部]

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