殺傷力あるパイプ銃を製造 被告、起訴内容認める 使う気なく「決意の証し、お守りと同じ」と主張 安倍氏銃撃事件きっかけに興味 懲役5年6月求刑 千葉地裁公判

自宅で殺傷能力のあるパイプ銃を製造したなどとして、武器等製造法違反(無許可製造)などの罪に問われた家電修理業、田代靖士被告(26)=千葉市緑区=の第2回公判が千葉地裁(松本圭史裁判長)であり、被告は銃の無許可製造や所持の起訴内容を認めた。検察側は懲役5年6月を求刑して結審した。判決は10月17日の予定。
検察側の冒頭陳述によると、被告は安倍晋三元首相への銃撃事件をきっかけに銃や火薬製造に興味を抱いた。インターネットで方法を調べて、自身で材料を購入しパイプ銃を製造した。
被告人質問で被告は「悲劇を生まないため、関心を持って行動して社会を変えようと思い、決意の証しとして銃を作った。お守りと同じ意味」と動機を説明し「作った銃で何もする気はなかった」とした。
検察側は被告が試射を繰り返して改良を重ねていた点などに触れ「計画的で、非難に値する」と指摘。弁護側は「被害が生じず、反省している」と主張した。
起訴状などによると、昨年8~9月ごろ、自宅で鉄製のパイプ銃1丁を製造し、同12月15日に所持したなどとされる。

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