漁に出られず…物流 宿泊キャンセルも影響 台風で魚の入荷量が減少 一方で「台風で海の中が良い水温に」と今後に期待も

台風10号は魚の入荷にも影響していました。9月2日、熱田区にある名古屋市中央卸売市場本場を取材しました。
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(大東魚類 常務取締役:田畠潤さん)「九州の方(でとれる魚)が、やはり被害が大きい。アジだったり、この1週間は(入荷量が)2割くらいは減っている」魚の入荷量が少ない理由には、こんなことも…
迷走した台風の影響で、新幹線のダイヤの乱れや、運転取りやめなどが長引きました。
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(東京へ向かう人)「午後5時に来たら(新幹線が)止まっていたので、帰れなくなっちゃった」(仙台へ向かう人)「予想外な長旅になると思います」夏休み終盤のレジャーを楽しみにしていた人たちが、外出や買い物を控えるなどしたことも需給バランスに影響し、入荷量の減少につながりました。
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(平野屋:平野寛幸社長)「キャンセルが先週から発生しまして、8月31日までずっとキャンセルが増えているという状況です」東海地方のホテルや旅館でも宿泊予約のキャンセルが相次ぎました。こうした影響が2日朝の市場でも続いていたのです。
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(ドライバー)「ザーッと雨が降ってくると真っ白になるので、視界が悪くなる」「ハンドルをしっかり握っておかないと風にあおられて振られてしまう」当然、配送などあらゆる物流が、大きく台風の影響を受けたことも入荷の減少に影響しました。
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(尾鷲市の漁師)「(台風の時期が)読めなかった。(網を)抜いたので、あとはもう台風が過ぎるのを待つしかない。(漁に出られなかったのは)10日間くらいですかね」三重県尾鷲市の漁港でも、今回の台風に備えて、船や定置網を引き上げたりと1週間ほど前から対策。
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幸い、風は少なく、定置網が破れるなどの被害はなかったということですが、当初の進路予報からかなり遅れて東海地方にやってきたことから、長期間漁に出られなかった“損失”は大きいと話す漁業関係者。
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名古屋の卸売業者は、『マグロは多いときに1日100本入荷したことがあった』ということですが、2日朝は宮城県の塩釜港に水揚げされたマグロがわずかに4本。しかし…
(大東魚類 常務取締役:田畠潤さん)「これからは、やはり入荷量は増えていくと思います。気温も下がりますし、水温も台風の影響で海の中がある程度“良い水温”になると思いますので(入荷量が)増えていくことを期待したいと思います」
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今度の週末までにはマグロの入荷は回復し、今後の値段に大きく影響することはないのでは?ということでした。一方、順調に入荷していたのは、これからが旬のサンマ。
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ことしの漁は、8月10日に例年より10日ほど早く解禁され、現時点では、北海道沖でとれたサンマを中心に順調な入荷状況です。去年に比べると、値段は比較的安い傾向にあるということです。

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