台風10号は熱帯低気圧に 2日にかけて東海地方を北上 災害リスク大 大雨に警戒

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今日9月1日の東海地方は、昨日(31日)ほどの雨の強まりはありませんが、局地的に活発な雨雲がかかっています。台風10号は熱帯低気圧に変わったものの、この後も大雨災害への警戒を緩めないようにしてください。
台風10号は熱帯低気圧に変わるも 明日2日まで大雨に警戒

降り始め(8月25日18時)から今日1日14時までの雨量は、静岡県の天城山で900ミリ以上を観測、また、三重県南部や愛知県東部、静岡県で600ミリ~700ミリ以上を多くの地点で観測し、記録的な大雨となっています。台風10号は、今日1日正午に、東海道沖で熱帯低気圧に変わりました。台風から変わった熱帯低気圧は、明日2日にかけて三重県から岐阜県付近を北上する見込みです。東海地方では大雨のピークは過ぎつつありますが、熱帯由来の暖かく湿った空気の流れ込みは続く見込みです。大気の非常に不安定な状態が続き、雨雲が発達しやすいでしょう。明日2日にかけて、断続的に雷を伴った激しい雨や非常に激しい雨が降り、大雨となる所がある見込みです。
24時間予想積算降水量 大雨に警戒

今日1日18時から明日2日18時までの24時間予想積算降水量(上図)では、岐阜県や三重県の一部で100ミリ~200ミリ以上の大雨が予想されています。これまでの記録的な大雨によりすでに地盤は緩み、土砂災害の危険度が高くなっている地域があります。更に雨量が増えれば、新たな災害が発生する恐れもあります。土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重な警戒を続けてください。また、竜巻などの激しい突風や落雷にも注意が必要です。
土砂災害の前触れは

大雨によって土砂災害が発生する時には、前触れとなる現象があります。いざという時のために、ぜひ覚えておいてください。1つめは、がけや地面にひび割れができることです。2つめは、木が裂ける音や石がぶつかり合う音が聞こえたり、土のにおいがしたりすることです。3つめは、井戸や川の水、湧き水が濁ることです。湧き水が止まる場合も、前触れの一つです。4つめは、がけや斜面から水が湧き出たりすることです。そのほか、小石がバラバラと落ちてくる、地鳴りや山鳴りがする、雨が降り続いているのに川の水位が下がる、樹木が傾く、などがあります。このような時は、土砂災害の危険が高まっています。すぐに周りの人に声をかけて、安全な所へ避難してください。
週間天気 明日2日から2学期スタートの地域も 来週は残暑厳しい

名古屋市などでは、明日2日から2学期が始まります。通勤・通学時に雨が降っていなくても、大きめの傘を持ってのお出掛けが安心です。明日2日も、今日1日のような変わりやすい天気で、局地的に雷を伴って大雨となる所があるでしょう。その先は、広い範囲での大雨になる日はない見込みで、広く晴れ間が戻りそうです。日に日に気温は上がり、週末は最高気温が35℃近くまで上がる所もあり、厳しい暑さが戻ってきそうです。なお、雨が上がった後もしばらくは、急な斜面や崖など、危険な場所には近づかないようにしてください。

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