水深60cmで車のエンジン停止…新潟県内“冠水想定箇所”は500以上 大雨による道路の冠水に注意!ドライバーは事前に迂回路確認を

台風10号の接近で懸念されるのが大雨による道路の冠水です。新潟県内ではこの冠水の想定箇所が500カ所以上となっていて、車のドライバーは冠水している場所には近づかず、事前に迂回路などを調べておくことが重要です。
【記者リポート】「大雨が降ったときに、私たちの暮らしに大きな影響を与えるのがアンダーパスなどの道路の冠水です。現在は車がスムーズに通っていますが、大雨時には道路の排水が追いつかなくなり、冠水して通れなくなるといいます」大雨や豪雨により排水処理が追いつかなくなると発生する“道路の冠水”。7月25日にも新潟市中央区などでは相次いで冠水が発生し、車の走行にも支障をきたしていました。県内では国道や県道、市道などあわせて544カ所が冠水想定箇所として公表されています。【周辺住民】「ここ何年か、急に雨が降るといきなり冠水したりするので、冠水しやすいところはなるべく通らないように気をつけている。この辺もけっこう冠水しやすい地域なので」豪雨になると住宅街なども冠水しやすくなるという新潟市東区松下周辺にあるアンダーパスでは、おととし8月、記録的な大雨のほか周辺の住宅街から流れ込んできた大量の雨水で水深は2m以上に。撮影された映像には動けなくなったトラックが立往生している様子も映っていました。【動画を撮影した人】「(アンダーパスが)冠水して完全に埋まる前だったので、1mくらい水がたまったところに突っ込んでいったんだと思う。水はついちゃうし、エンジンは止まるし、制御できなくて、トラックがしばらく浮いていた」
こちらはJAFが公開している冠水した道を想定した車の走行テスト。水深60cmで車高の低い車と車高の高い車はどちらも途中でエンジンが停止してしまいました。【JAF新潟支部 廣川尚樹さん】「空気の取り入れ口から水が入ってしまって、それが主な原因としてエンジンが止まってしまう。そして、走行中ストップしてしまうので、その場で立往生してしまうという可能性がある」また、ふだん通っている道でも冠水した場合にはその水深などが分かりにくくなっていることから、冠水している場合にはその道路自体を避けることが大切です。【JAF新潟支部 廣川尚樹さん】「深さがどれくらいあるかとか目に見える範囲で分からないので無理に入ってしまうと、もしかするとその場で止まってしまう。『意外と深かった』なんていうことがあり得るかもしれないので無理して入ることはしないよう注意喚起している」JAF新潟支部の廣川さんは万が一、エンジンが停止した場合には、すぐにロードサービスや警察などに通報するほか、脱出用のハンマーを用意するなど事前の備えも重要だと呼びかけています。

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