“水の恐怖” マンホールが吹き飛んだり… 地下街が浸水した過去も 名古屋では浸水リスク高い駅に“ある装置”を設置

21日の豪雨で、新宿駅前のマンホールから大量の水が噴き出しました。立て続けに水がふき上がり、マンホールのフタとみられるものも吹き飛ばされ…雨が止んだあとの修復現場では、マンホールのフタが欠けていました。地面に落ちた際に割れたとみられます。
マンホールが吹き飛ぶのを防ぐために…名古屋では対策が進められています。(名古屋市上下水道局 東部管路センター 氷室敦さん)「こちらが高機能のマンホール」
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新しい構造のフタは穴が開いていて、従来のものよりもマンホール内部で圧縮された空気を外に逃がしやすい形になっています。フタの表面以外にも違いが…。
(名古屋市上下水道局氷室さん)「普通のマンホールは1か所だけのロックですが、高機能型はもう一か所、ロックがついていて2か所でマンホールの飛散を防止する仕組みになっている」
CBC
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ただ、交換が進んでいるフタはごく一部。豪雨の際、フタが飛んだマンホールには別の危険も…。1998年に高知で発生した豪雨では、冠水した道路を歩いていた男子高校生と美容師の女性がフタが外れたマンホールに気付かず転落し死亡しました。
一方、これまでも大雨などの影響で浸水したことがある名古屋の地下鉄。行き場を失った雨水が階段から滝のように流れ込んできたことも。
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高さ3メートルの地下階段を想定した実験です。30センチの浸水を想定し地上に脱出しようとすると…。
(斉藤初音アナウンサー)「水圧がすごくてなかなか前に進めません。手すりを持っていないと流されてしまうくらいの水の勢いです。階段がどこにあるのかわからなくて、前に進めません」
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階段から流れ込んだ雨水は、地下街にも大きな被害をもたらします。
こうした事態を避けるため名古屋市営地下鉄の駅では出入り口の階段に駅員が「止水板」を設置しますが、2019年のゲリラ豪雨では設置が遅れ、栄駅や伏見駅が浸水したことも。これを受け新たな対策が…。
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(村上真惟記者)「地下鉄栄駅の出入口です。大雨による冠水に備えて、浸水警報装置が設置されています」
地面の近くに取り付けられていたのは「浸水警報装置」。一定の時間、水につかると駅長室の警報器が鳴り、すみやかに止水板を設置できるということです。今年度から浸水のリスクが高いと予想される駅に設置が始まりました。
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27日(火)~28日(水)に、日本に上陸する可能性が高まる台風10号は接近前から大雨に見舞われる恐れも。厳重な警戒が必要です。

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