ベビーカレンダーは8月20日、『7月生まれベビーの名付けトレンド』を発表した。同調査は7月1日~7月25日、ベビーカレンダーのサービスを利用した2024年7月生まれのこども7,914名を対象に実施した。
本格的な夏が到来した7月。「凪」や「海」など、海を連想する「マリンネーム」が急増した。
風や波が収まる様子を表し、爽やかで穏やかな海や風を連想させる「凪」を用いた名前が男女ともに大人気。
男の子の名前ランキングでは、「凪」が首位に。6月のランキング6位からランクアップし、7月は21名に名付けられた。
女の子の名前ランキングでは4位「凪紗(なぎさ)」、7位「凪咲(なぎさ)」・「凪(なぎ)」、25位「凪沙(なぎさ)」、35位「咲凪(さな)」と、「凪」を用いた名前がTOP100内に5つもランクインしていた。「夕凪」という言葉が7月の季語であることからも、この時期らしい名前と言えるだろう。
また、「海」を用いた名前も男女ともに増加。女の子では「七海(ななみ)」が6月100位圏外から7月は20位へと大きくランクアップしている。このほか、「美海(みう)」、「海音(みおん)」、「海羽(みう)」など26種類のバリエーションで名付けられていた。
男の子の名前では、「海翔(かいと)」が10位にランクインしたほか、53位「海斗(かいと)」・「海(かい)」、100位「海音(かいと)」の4つがTOP100入り。46種類のバリエーションで名付けられている。
7月生まれの女の子の名前ランキングTOP3は、1位「陽葵(ひまり)」、2位「凛(りん)」、3位「葵(あおい)」でした。首位の「陽葵」は6月に続き、首位を獲得。
女の子の名付けでは、花にまつわる漢字を用いた名前「フラワーネーム」が根強い人気。「陽葵」、「葵」のほか、7位「凪咲(なぎさ)」、11位「莉子(りこ)」などTOP30内に計14種類の「フラワーネーム」がランクインしていた。
また、漢字一文字の名前「一文字ネーム」にも注目。2位「凛」、3位「葵」、5位「紬(つむぎ)」、6位「翠(すい)」、7位「凪(なぎ)」、9位「澪(みお)」とTOP10のうち計6つの名前が「一文字ネーム」だった。「葵」・「紬」・「翠」・「凪」・「澪」は男の子の名前ランキングにもランクインしており、男女どちらにも名付けられることの多い「ジェンダーレスネーム」でもある。
そして7月の行事と言えば七夕。「星」を用いた「星那(せな)」は、6月100位圏外から、大幅にランクアップして7月は55位に。そのほか、「星」を用いた名前では「星凪(せな)」、「星来(せいら)」、「星奈(せな)」、「星七(せな)」などが人気だった。
生まれ月である「七」を用いた名前も大きく増加。「七海(ななみ)」は、6月の100位圏外から7月は20位へと大幅にランクアップ。「七菜(なな)」も、6月100位圏外から、7月は55位にランクインした。このほか、「七楓(ななか)」、「七瀬(ななせ)」、「七紬(なつ)」といった名前が人気。34種類のバリエーションで名付けられていた。
7月生まれの男の子の名前ランキングTOP3は、1位(※同率)「凪(なぎ)」・「颯真(そうま)」、3位「湊斗(みなと)」でした。1位の「颯真」は6月17位から大きくランクアップした。「颯」は風がさっと吹く様を意味し、爽やかなイメージを受けることから、本格的な夏が始まるこの時期にぴったりの名前。
また、2022年・2023年ともに年間ランキングでは200位圏外だった「藍(らん)」が、6月ごろから急増。7月も27位にランクインしており、人気の高さが分かる。直近で「藍」と名付けられた名前のよみは全員「らん」とよむ。この名前が増加した背景には、男子バレーボール日本代表の髙橋藍(たかはし らん)選手の人気によるところがありそうだ。5月から6月にかけて開催された男子バレーボールネーションズリーグで、日本は2位となり銀メダルを獲得。パリオリンピックの開催もあり、しばらく「藍(らん)ネーム」増加は続きそうだ。
7月に生まれた女の子の名前の漢字ランキングTOP3は、1位「乃」、2位「花」、3位「愛」。「乃」は女の子の止め字の定番。名前にやさしく古典的な雰囲気を添える漢字で、7月は「陽菜乃(ひなの)」、「乃愛(のあ)」、「梨乃(りの)」といった名前で191名に名付けらた。
厳しい暑さになった7月は、「夏」という漢字が急増。6月の漢字ランキング28位から、7月は8位へと大きくランクアップ。7月生まれの女の子では「瑠夏(るか)」、「帆夏(ほのか)」、「小夏(こなつ)」などが人気。145名に81種類の名前で用いられていた。
また、七月七日の「七夕」にちなんだ「七」のつく名前も増加。「七」は6月73位から、7月は34位へと大きくランクアップしていた。7月生まれの女の子のよみランキングTOP3は、1位「えま」、2位「なぎさ」、3位「みお」だった。
本格的な夏が到来した7月の名前ランキングでは「凪」や「夏」を使った名前が増加。よみランキングでも、2位「なぎさ」、21位「なぎ」、58位「なつき」・「こなつ」、90位「なつめ」など、夏らしいよみが増加した。
7月に生まれた男の子の名前の漢字ランキングTOP3は、1位「翔」、2位「斗」、3位「陽」。2024年1月から7月までこの3つの漢字がTOP3にランクインしている。特に2023年の年間ランキングで1位だった「翔」は大変人気が高く、7月は人気名前ランキング4位「陽翔(はると)」、8位「結翔(ゆいと)」、10位「海翔(かいと)」のほか、「湊翔(みなと)」、「奏翔(かなと)」、「蒼翔(あおと)」などの名前で、合計245名に名付けられていた。
女の子同様、注目したい漢字は「夏」。6月の78位から7月は39位へとランクアップし、名付けに多く用いられている。7月生まれの男の子では「夏輝(なつき)」、「夏向(かなた)」、「夏綺(なつき)」などが人気。43名の名付けに用いられた。
また、夏らしさを感じる「海」を使った名前も増加。「海」は6月25位から7月は15位へランクアップ。海を連想する「マリンネーム」が増加していた。
7月に生まれた男の子の名前のよみランキングTOP3は、1位「りく」、2位「みなと」、3位「そうま」だった。「りく」は6月のよみランキング6位から首位へとランクアップ。75名に名付けられた。毎年夏になると人気が高まるのが「かいと」。
漢字ランキングでも「海」を用いた名前が増加していた。「かいと」は6月21位から7月は11位へと今年もランクアップ。「かいと」と読む名前では「海翔」、「海斗」、「海音」、「快斗」、「海弦」などが人気。18種類のバリエーションで名付けられていた。
※()内は主なよみを記載