“熟年離婚”の割合が過去最高 切り出すのは約8割が女性から もし異変を感じたら…専門家「魔法の言葉は“ありがとう”と“お疲れ様”」

3組に1組が離婚する時代が続いていますが、中でも、20年以上連れ添った夫婦が別れる「熟年離婚」の割合が過去最高になりました。
厚生労働省の統計によりますと、離婚全体の件数は2002年の約29万件をピークに減少傾向にあるものの、熟年離婚は1年間に約4万組と高止まりしていて、2022年は、過去最高の割合23.5%となりました。
名古屋の街の人は”熟年離婚“について…(60代女性)「(原因は)生活の積み重ねなのかな。うわさは聞きます」(50代女性)「(夫は)まだ定年していないから、定年したらどうなるか分からないですね…」(60代男性)「旦那さんが奥さんのことを自由にさせてあげないから。好きなように楽しくやらせてあげるのがいいんじゃないかと思う」
5年ほど前、30年連れ添った夫と熟年離婚をしたという女性は…(60代女性)「うちのことは一切やらなかった。会話もない。子どもが大きくなったので、もういいかなと。自分が働く場所があったというものあります。(離婚して)気持ちはとてもさっぱりしています」
熟年離婚が増えている背景について、夫婦問題研究家の岡野あつこさんに聞きました。
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(夫婦問題研究家 岡野あつこさん)「長寿社会になってきて、定年退職後の2人の時間が長くなってきて、性格の不一致などが生まれてきて、離婚という決意をする人がいる。もう一つは女性たちが社会進出して仕事を持つようになり、自分の意見をしっかり言えるようになってきた」
CBC
そして、熟年離婚を切り出すのは約8割が女性から。1番の原因は「コミュニケーション不足」だと指摘します。では、熟年離婚を未然に防ぐためには?
(岡野さん)「(異変に)気がついたらすぐにあいさつから始めて、コミュニケーションをとる。どんな短い文章でも短い言葉でもいい」
魔法の言葉は「ありがとう」と「お疲れ様」だといいます。
(岡野さん)「本当に幸せにならないと結婚している意味はないと思う。今、長年の人生を振り返ってみて、幸せだったなと思えない人生だったら、熟年離婚に賛成」

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