【市場急変】「静観した」個人投資家の割合は?

400Fは8月9日、「市場急変に伴う個人投資家の意識調査」の結果を発表した。調査は2024年8月7日、男女534人を対象にインターネットで行われた。
○市場急変を受け、静観した個人投資家は75.4%

調査対象者の中から資産運用をしていると回答した人へ「2024年8月5日より市場急変が続いていますが、どのような行動をとりましたか」と質問したところ、何もしなかった56.1%、情報収集している19.3%となり、新たな売買を行わず静観した人の合計は75.4%となった。そして、運用額を増やした19.5%、運用額を減らした2.4%、運用をやめた0.8%となり、売却や運用停止をした人よりも、アクティブに投資を続けた人が多いことがわかった。

○新NISA実施者も52.3%が静観し、25.1%が運用額を増やす

調査対象者の中から2024年からスタートした新NISAを実施していると回答した337名へ「2024年8月5日から市場急変が続いていますが、どのような行動をとりましたか」と質問したところ、何もしなかった52.3%、情報収集している19.6%となり、新たな売買を行わなかった人の合計は71.9%となった。また、運用額を増やした人は25.1%となった。新NISAを実施している人の売却や運用停止等が話題になっていたが、個人投資家は冷静に状況を静観していた人が多いことがわかる。

○静観した人、運用額を増やした人、それぞれの理由は?

調査対象者の中で資産運用をしており、2024年8月5日から市場急変が続く中、何もしなかった・情報収集している人へ、判断の理由を質問したところ、長期運用を考えており、市場の一時的な下落に関して何も思わないから50.6%、市場の動向を見たいから30.4%の順に続いた。長期投資を前提とした投資をしている人が多いことがわかる。

次いで、調査対象者の中で資産運用をしており、2024年8月5日から市場急変が続く中、運用額を増やした人へ判断の理由を質問したところ、安値で買えると思ったから82.3%、長期運用を考えており、市場の一時的な下落に関して何も思わないから50.6%の順に続いた。長期的な資産運用を見据え、市場の下落時も強気な姿勢を保っている人も一定いることがわかる。

○今、個人投資家が最も欲しい情報は「株式/為替市場等の解説、見通しについて」

調査対象者の中から資産運用をしていると回答した人へ「市場急変が続く中、今後、どのような情報提供を行ってほしいと考えますか」と質問したところ、株式/為替市場等の解説、見通し53.0%、投資への考え方33.7%、資産配分・ポートフォリオの組み方32.8%の順に多い結果となった。専門家の知見をもとに、株式/為替市場、そして投資を改めて理解し、自分に合った資産運用を確立していきたい人が多いことがうかがえる。

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