地域によっては、お盆の行事の1つとして『精霊流し』が行われます。
故人の精霊をあの世へ送り出すため、藁や木で作った精霊船にお供え物を乗せて、川や海に流す伝統行事です。
InstagramやXで漫画作品を公開している、しろやぎ秋吾(@siroyagishugo)さん。
フォロワーの女性から寄せられた『お盆休みでの出来事』を描いた漫画が、Instagramで4万件を超える『いいね』を集め、話題になりました。
女性がまだ幼かった頃のこと。お盆休みに田舎の祖母の家に遊びに行きました。
最終日に、精霊船を流すことになったのですが…。
祖母に対して「一緒に来てくれ」といいながら、苦しんで亡くなった祖父の光景が頭に残っていた、女性。
精霊船を流し、背を向けた時、祖父の声とともに頭をなでられる感触があったといいます。
女性は「祖母を見守ってくれていたんだ」と感動し、座り込んで涙を流したのでした。
お盆に自宅に迎え入れられた祖父は、孫である女性に、別れを告げたかったのでしょう。
不思議な体験でありながらも、読んだ人の胸を震わせるエピソードには、さまざまなコメントが寄せられています。
・苦しみから解放されたのかな。よかったね、おじいちゃん。
・おじいちゃんが優しい顔で帰っていくところで、涙が止まりませんでした。
・20年以上前に亡くなった祖父のことを思い出しました。今も見守ってくれていたらいいな。
亡くなる直前の祖父の「一緒に来てくれ」という言葉は、女性には怖く聞こえたかもしれませんが、祖父が祖母のことをどれだけ愛していたかが伝わる言葉でもあります。
祖父はお盆が終わっても、天国から家族の様子を見守ってくれていることでしょうね。
[文・構成/grape編集部]