去年、悪天候の影響を受けたコメ。水不足などで品質が大きく低下しましたが、8月16日に検査が行われた極早生品種・葉月みのりの一等米比率は100%!天候に負けない農家の努力が実る結果となっています。
16日、柏崎市で行われたのは、9日に収穫された極早生品種・葉月みのりの初検査です。去年は水不足などの影響を受け、一等米比率が64.1%と大きく落ち込みましたが、今年は農家が去年の経験を踏まえ、水・肥料の管理を徹底したことや安定した天候に恵まれたことで一等米比率が100%となり、関係者も胸をなで下ろしていました。【JAえちご中越 力間利昭 経営管理委員】「全量一等米ということでひと安心しているし、このあと他の品種も検査が始まるが、目安としては上々だなと感じている」
この葉月みのりに続き、他の品種もこれから順次、収穫の時期を迎えますが…【記者リポート】「稲穂が下に垂れていて、一見、収穫の適期に見えますが、どういった点が収穫を見極めるポイントなのでしょうか」この収穫のタイミングを見極めるための講座が16日、長岡市で開かれました。【JAえちご中越営農経済部 高橋友行 技術指導統括】「中には収穫で失敗している人もかなりいる」収穫のタイミングが早いとコメは成熟しておらず、遅ければコメがもみの中で割れてしまうため、その見極めが重要となります。この日は実際の田んぼで、その見極め方が伝授されました!【JAえちご中越営農経済部 高橋友行 技術指導統括】「一番下のとこは2粒、3粒青がある。それが刈り取り適期」品種ごとに異なりますが、出穂後の積算気温が950℃~1000℃になった頃を目安に、もみ全体の9割ほどが黄色く色づいたら収穫のタイミングだと言います。【コメ生産者】「今年は比較的、去年より天候に恵まれていて順調だと思っている。この講座が収穫期の見極めの一助になってくれれば」【JAえちご中越農政企画課 小見憲広 課長補佐】「刈り取り適期を判断していただいて、早刈りしすぎない、刈り遅れない、乾燥調整を最後まで気を抜かずに生産者の方には指導していきたい」「コメ王国にいがた」というイメージができた背景には天候への対応だけでなく、収穫のタイミングの見極めなど農家の細やかな気配りがありました。