大切にしている衣類にしみを付けてしまうと、なんとか自分で対処できないかと考えてしまうもの。お湯で洗ってみたり、しみ抜き剤を使ってみたりと、手を尽くすでしょう。
しかし、大切な衣類のしみは「何もせずにクリーニングにすぐに持って行く」のが一番の対処法だといいます。その理由を解説します。
衣類にしみが付いてしまった時、何もせずにクリーニングに持って行くよう解説しているのは、クリーニング・フランチャイズチェーン『ホワイト急便』の公式サイトです。
その理由について、以下のように説明しています。
「しみ」は時間が経てば経つほど酸化して落ちにくくなります。
また、お湯で洗うなど熱を加えてしまったり、市販のしみ抜き剤の使い方を誤ったことなどにより、ますます落ちなくなることもあります。
ホワイト急便 ーより引用
しみを付けた衣類はお湯に浸して洗っている。という人もいるでしょう。しかし、しみの成分によって『しみ抜きに適した温度』は違うため、気を付ける必要があります。
例えば、ミートソースや口紅、ファンデーションなど油性のしみの場合は４０～６０℃が適温といわれています。
血液が落ちる温度は４０℃程度といわれており、それ以上の温度のお湯に浸けることでしみが落ちにくくなってしまうでしょう。
お湯を使ってしみ抜きをしたところ、「色落ちしてしまった」「衣類が傷んでしまった」という事態も考えられます。
こういったお湯の温度管理が必要になると、自宅でしみを落とすのも簡単ではないかも知れません。
市販のしみ抜き剤の場合も、衣類によっては色落ちや輪じみになる可能性があるため、しみ抜き前に目立たないところで確認する必要があります。そもそもしみ抜き剤を使用してもよい素材なのかの判断も難しいものです。
特に大切にしている衣類にしみが付いた時には、ご自身で対処しようとせずに、速やかにクリーニング店へ持って行きましょう。クリーニングのプロに依頼することで衣類を傷めず、安全にしみ抜きをしてもらえます。
[文・構成／grape編集部]