兵庫県西宮市の甲子園球場で行われている第106回全国高校野球選手権大会で10日、千葉代表の木更津総合が神村学園(鹿児島)との初戦に臨み、点を取っては取られる展開となり5―8で競り負けた。
木更津総合は1―1の六回1死一、二塁で、井上が右中間を破る二塁打を放ち2点を勝ち越したが、直後に追い付かれた。七回表に千葉の犠飛で4―3としたももの、その裏の神村学園の攻撃で長短打を集められ、失策も出て4点を失い逆転を許した。九回に無死満塁として1点を返す粘りを見せたが、及ばなかった。
先発の千葉は緩急を付けた投球で七回途中まで投げ、石沢、川端がマウンドを引き継いだ。左翼手・山口や二塁手・吉沢の好守もあった。
一塁側アルプススタンドには大勢の応援団が駆けつけ、スクールカラーのオレンジ色で染まった。ブラスバンドの演奏や力強い声援が選手たちを勇気づけた。
「やってやる」をチームスローガンに泥くさく、全力プレーがモットーの木更津総合。6年ぶり夏の甲子園で勝利の校歌を高らかに歌い上げることはできなかった。