北陸 お盆前半は台風5号の影響受ける可能性 後半も新たな熱帯擾乱の動向に注意

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北陸地方では、お盆期間は台風5号や次の熱帯擾乱の動向に注意が必要です。台風5号は昨日の予想よりも陸地に近づく予想となり、12日(月)は北陸でも新潟の下越を中心に影響が出るおそれがあります。台風からやや離れた富山県以西でも、台風周辺の湿った空気の影響で、山間部や内陸を中心に、にわか雨や雷雨が発生しやすいでしょう。予報円の西側を通った場合は北陸地方への影響の程度が大きくなる可能性があります。また、南の海上では熱帯擾乱(台風や熱帯低気圧など)が発生しやすく、お盆後半に日本付近に近づく予想もあります。
台風5号は東北へ上陸か 新潟では下越北部を中心に直接の影響のおそれも

台風5号は、予報円の中心を通った場合、12日(月)頃に東北地方北部に上陸する予想となっています。しかし、12日以降は予報円の大きさが大きくなっています。これは、進路にまだ不確実性があることを意味しています。北陸地方への影響としては、現段階では台風の直接の影響を受けるのは新潟の下越北部となっていますが、海外モデルや日本の単独気象モデル(=GSM)などは、予報円の西側を北上する予想のものも多くなっています。もし、予報円の西側を進んだ場合は、台風の直接の影響を受ける範囲が広がることが予想されます。また、台風の中心が予報円の中心を通ったとしても、台風の間接的な影響はありそうです。台風周辺の暖かく湿った空気が北陸地方にも流れ込むため、富山以西でも大気の状態が不安定となり、にわか雨や雷雨が起きやすくなり、局地的な激しい雨のおそれもあります。このため、お出かけやレジャーを予定されている方は最新の台風情報を確認するようにしてください。
台風5号の特徴

台風5号は、大きさは顕著なものではないですが、勢力の強い状態を維持して上陸し、北陸地方に接近する恐れがあります。これは、台風の進む三陸沖の海水温が高いためです。三陸沖では海水温の高い状態が続いており、8月8日時点では、平年より3度以上高い海域が多く、4度以上高い海域もあります。加えて日本海の海水温も高くなっています。日本海は中部以西を中心に平年より2度以上高くなっています。このため、台風が勢力を維持して東北に上陸する可能性が高くなっており、日本海に進んだ後も勢力があまり衰えない可能性があります。北陸地方では、台風に近い新潟を中心に風が強まり、台風の発達の程度によっては富山以西でも風が強まるおそれがあります。また、台風の動きが遅いため、影響が長引く可能性もあります。
お盆前半 台風5号の動向に注意 厳しい暑さも

台風5号の動向次第で予報が変わる可能性がありますが、現段階では12日(月)~13日(火)にかけて、台風の間接的または直接的な影響で、雨の降る所が多いでしょう。台風通過後は、上空の太平洋高気圧が強まる一方、地上付近の太平洋高気圧の張り出しはそれほど強くないといった傾向があります。このため、太平洋高気圧の縁を廻る暖かく湿った空気の影響を受けやすいでしょう。晴れマークの日でも午後は急な夕立や局地的な激しい雨の可能性があります。お出かけの方は、晴雨兼用の傘があると便利でしょう。最高気温は、猛暑日の日こそ少ないですが、各地で30度以上の真夏日が続くでしょう。また、最低気温が下がりにくく、各地とも25度以上の熱帯夜の日が続きそうです。昼夜を問わず、熱中症に注意してください。
山間部では連日にわか雨の可能性 登山計画は早出・早着を

※図中の阿賀・湯沢・妙高・大野は市内の天気、白馬岳・立山室堂・白山室堂は山頂直下の山小屋など標高の高い場所の天気内陸部や北アルプスなど山間部では平地より大気の状態が不安定となりやすいでしょう。10日(土)や11日(日)は、新潟の山間部や北アルプス方面を中心に、朝のうちは晴れていても次第にガスが上がってきて、午後はにわか雨や雷雨となる所が多いでしょう。12日(月)~13日(火)は、台風の影響が最も大きく、短時間の激しい雨や落雷などに注意が必要です。台風のコース次第では風も強まるおそれがあり、最新の情報に注意してください。一方、14日(水)以降も、湿った空気の影響で大気の状態が不安定で、立山室堂など北アルプス方面を中心に連日にわか雨や雷雨のおそれがあります。雨マークのついていない所でも午後はにわか雨や雷雨の可能性があります。午前中に晴れていても急な天気の変化には注意が必要です。特に登山を予定されている方は、稜線で雷に遭遇すると大変危険ですので、早出・早着を心がけ、時間に余裕を持った登山計画を立てるようにしてください。
お盆後半~お盆明けの天気 熱帯擾乱の影響を受ける可能性

日本の南の海上は引き続き、熱帯擾乱の発生しやすい状況が続くでしょう。日本や海外の気象予測モデルでは、新たな熱帯擾乱が発生し、日本付近に北上すると予想するものもあります。日本の気象モデルでは、お盆の終盤で熱帯擾乱が日本海へ進む予想となっています。ただ、海外の気象モデルでは東日本付近を北上する予想のものもあり、まだ不確実性が大きくなっています。ただ、いずれにしてもお盆後半は熱帯擾乱の直接または間接的な影響を受ける可能性があり、2週間天気予報でも曇りや雨の日が多くなっています。最新の台風情報や気象情報を常に確認するようにしてください。

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