【北部】映画愛好家が集まる32の団体で作る映画鑑賞団体全国連絡会議は7月27日、名護市立中央図書館で活動報告会を開いた。毎年各団体の地域で持ち回りで開いており、沖縄での開催は初めて。12団体約30人が参加し会員を増やす方法など取り組みを共有した。
北部地域で毎月上映会を続けるやんばるシネマは、会場費や周知用のチラシ代で月9万円の出費があるが、集客目標の90人に届かず月2~3万円の赤字が出ている現状を報告。スタッフの稲葉博さんは「北部地域には映画館がなく映画を見る機会があまりない。喜んでもらいたい思いでやっている」と思いを語った。 札幌映画サークルは、運営委員会や会員同士の会話促進にLINE(ライン)の活用が有効なことや創立60周年記念誌の発行などの実績を説明した。
この日参加した12団体のうち7団体で、会員の高齢化の問題を抱えていることも明らかになった。全国連絡会議の藤井礼士代表は「サークルでしかできない対話などをどう促進していくか、考えることも重要だ」と投げかけた。(北部報道部・比嘉海人)