2024年8月8日、気象庁が、南海トラフ地震臨時情報の『巨大地震注意』を発表しました。
同月9日現在、今後1~2週間は、特に地震への備えが大切になります。
大きな揺れの地震が発生した際、『緊急地震速報』とそれに伴う『津波警報』という言葉をよく見聞きします。
しかし、きちんと意味を理解していない人も多いのではないでしょうか。
内閣府大臣官房政府広報室は、運営するウェブサイト『政府広報オンライン』を通じて、『緊急地震速報』と『津波警報』について詳しく説明しています。
そもそも『緊急地震速報』とは、最大震度5弱以上の揺れが予想される時に、震度4以上の揺れが予想される地域に対して発表されるそうです。
緊急地震速報は、最大震度5弱以上の揺れが予想されるときに、震度4以上の揺れが予想される地域に対して発表されます。また、令和5年(2023年)2月1日からは、長周期地震動階級3以上を予想した場合にも緊急地震速報が発表されます。
政府広報オンライン ーより引用
長周期地震動とは、大きな地震で生じる周期が長い大きな揺れのこと。
遠くまで伝わりやすい性質があり、 地震が発生した場所から数百km離れた場所でも大きく長く揺れることがあるといいます。
では、『緊急地震速報』が発表された時、我々はどうのように動けばよいのでしょう。
『政府広報オンライン』はシチュエーション別に、『緊急地震速報』が発表された時に取るべき行動を公開しています。
慌てて外に飛び出さないことや、火の始末に注意が必要です。
・家具の移動や落下物から身を守るため、頭を保護しながら大きな家具から離れ、丈夫な机の下などに隠れる
・慌てて外に飛び出さない
・料理や暖房などで火を使っている場合、その場で火を消せるときは火の始末、火元から離れているときは無理に火を消しに行かない
・扉を開けて避難路を確保する
政府広報オンライン ーより引用
閉じ込められないために、扉を開けて避難路を確保することも忘れないでください。
係員や従業員から指示があれば、従いましょう。
・慌てずに施設の係員や従業員などの指示に従う
・従業員などから指示がない場合は、その場で頭を保護し、揺れに備えて安全な姿勢をとる
・吊り下がっている照明などの下から退避する
・慌てて出口や階段に殺到しない
政府広報オンライン ーより引用
屋外にいる時は、ブロック塀や建物のそばから、できるだけ離れてください。
倒壊の危険や、割れた窓ガラスが落下してくる危険があるためです。
自動車運転中は、後続の運転手が緊急地震速報を聞いているとは限らないため、慌てて急ハンドルや急ブレーキをかけず、ゆるやかに速度を落とすことが大切だといいます。
ハザードランプを点灯して、周りの車に注意をうながし、道路の左側に停止させましょう。
また、海に囲まれた日本では、地震に引き続いて津波が発生することがあります。
『巨大な津波』または『高い津波』という表現で、大津波警報や津波警報が発表された場合は、東日本大震災のような巨大津波が襲って来る可能性がある非常事態だそうです。
『政府広報オンライン』によれば、津波が伝わるスピードは、水深が深いほど速く、場合によっては、ジェット機並みの速さになるとのこと。
遠くではなく、少しでも高いところを目指して逃げることが大切だといいます。
※写真はイメージ
地震や津波に油断は禁物です。「大丈夫だろう」という考えで、準備を怠ったり、避難の初動が遅れたりすると、取り返しの付かないことになる恐れがあります。
引き続き災害に十分、注意していきましょう。
[文・構成/grape編集部]