アメリカの高校では秋にホームカミングと呼ばれる大きなイベントがあります。
ホームカミングは母校に招いた卒業生が在校生や先生たちと交流し、ダンスパーティーなどを開催。
生徒たちはフォーマルな服装でドレスアップをして、パーティーを楽しみます。
2023年10月、イリノイ州シカゴの高校に通うルーク・ブライアーくんは、スーツ姿でパーティーに出かける準備をしていました。
家の前で家族がルークくんを見送ろうとしていたところ、Amazonの配達員の男性がちょうど荷物を届けに来たのだそう。
男性の名前はイライジャ・ブライアントさんといい、彼は、ルークくんがネクタイを結ぶのに苦戦しているのに気が付きます。
その姿を見たイライジャさんはルークくんに近付くと…。続きはこちらをご覧ください。
イライジャさんは「俺がやってやるよ」といい、ルークくんの首からネクタイを外して自分の首にかけます。
そして慣れた手つきでネクタイを結ぶと、再びルークくんの首にかけてぴったりと合わせてあげたのです。
「お前いい香りがするし、見た目もバッチリだし、これですぐに彼女ができるぜ!」と嬉しそうなイライジャさん。
最後は「ボタンは1つだけ止めるんだぜ」とジャケットの着こなし方まで伝授して、ビシッと決まったルークくんとハイタッチをして歩き去っていきました。
実はイライジャさんはルークくんのネクタイを、ウィンザーノットという結び方にしていました。
この結び方は型崩れしにくいため、これからダンスパーティーに行くルークくんにピッタリだと思ったのでしょう。
後日、海外メディア『USA TODAY』の取材でルークくんはこう語っています。
僕はネクタイを結び方を知らなかったのでYouTubeで探していたら、父が手伝ってくれました。それから家の外に出たのですが、ネクタイが長すぎたんです。
僕らがネクタイを直そうとしていたら、イライジャさんがそれを見て「俺がやってやるよ」と親切にいってくれました。
USA TODAY ーより引用(和訳)
2人の様子を撮影していたルークくんの母親であるニコール(Nikki Mello)さんは、動画をFacebookに投稿。
動画には「なんてクールな男性だ!」「彼は配達員として5つ星の評価をもらうべき」「ボタンの留め方もかっこいいね」とイライジャさんへの称賛の声が集まりました。
ルークくんと初対面とは思えない、まるで親戚のお兄さんのようにフレンドリーなイライジャさん。
彼の優しさはルークくんと家族だけでなく、多くの人を笑顔にしてくれました。
[文・構成/grape編集部]