多様な家族認める社会へ 2人ママ子育て 経験語る 沖縄市でトークイベント

トークイベント「多様な家族が当たり前の社会を目指して」(主催・「fufu-hug」mato)が7月20日、沖縄市内で開かれた。同性パートナーと2人ママで子育てをしているmatoさんの経験談や、助産師、妊活サポート支援者らの話から、多様な家族の実現に向けて参加者と話し合った。
現在、3歳の子を育てているmatoさん。「今すごく幸せだけど、とても大変だった」と振り返る。妊活や子育てはロールモデルがおらず、手探りだった。

法律上で同性婚が認められていないため、戸籍上はmatoさんがシングルマザーとなっている。「子どもに何かあったとき、パートナーと子どもの関係を認めてもらえるか分からない」と今後の課題も共有した。
「諦めることなく、自分のビジョンを実現できるサービスや人とのつながり、法や社会に守られて、安心して生活ができる環境があることが大切」と話した。
県内で精子提供による妊活サポートを行うSTORKLAB.OKINAWA(ストークラボオキナワ)のチャビーさんは、子どもがほしいと考えている人と精子を提供したいと考えている人の間に立ち、サポートする。
精子提供には「生命倫理に反するのでは」などいろいろな声もある。それでもサポートしていく中で、たくさんの幸せな家族の形に出合ってきたというチャビーさん。「第三者から精子提供を受けて子どもを授かるというのはとてもハードルが高い。だからこそ当事者の人たちが安易な決断ではないことを理解してほしい」と述べた。
助産師の西平美幸さんは多様な家族の形が当たり前になるために「出産が目標やゴールではなく、子育て支援や相談しやすい環境が続いていくように考えていければ」と力を込めた。
司会は多様性ファシリテーターの平良亮太さんが務めた。(社会部・大庭紗英)多様な家族認める社会へ 2人ママ子育て 経験語る 沖縄市でト…の画像はこちら >>

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