妊娠中の心身不調や産後うつ、多胎児育児の悩み 専門知識を持つ助産師・看護師 訪問看護で寄り添う

産前産後の母子や医療的ケアが必要な子を支援する「コツヨシ小児・母子訪問看護ステーション」が7月に始動した。妊娠中の心身の不調や産後うつ、多胎児育児などの悩みに専門知識を持った助産師、看護師が寄り添う。
管理者で「アドバンス助産師」の認証を得ている岩切貴世さんと看護師の上地加奈子さんは、新生児集中治療室(NICU)や新生児治療回復室(GCU)で勤めた経験がある。不安を抱えて退院する母子らに関わってきたことから、自宅に帰った後のケアを担おうと訪問看護を始めた。
訪問看護は公的医療保険が適用され、サービス内容は医師の指示書を基に決められる。例えば、精神疾患がある母親の妊娠経過を見守ったり、育児指導をしたり。産後は授乳や沐浴(もくよく)、離乳食などの相談にも乗る。
低出生体重児や医療的ケア児、多胎児らも対象で、発達を見たり、介助をサポートしたりする。

現在は那覇市に拠点があるが、10月以降は南風原町に移り、本島南部を中心に訪問する予定。頻度やサービス時間などは個々に応じて調整される。
岩切さんは「妊娠出産は負担が重く、どんな女性もサポートが必要な時期。妊娠中からつながり、孤立した育児を防ぎたい。息長く母子を支えていきたい」と話す。
問い合わせは同ステーション、電話098(854)5678。(社会部・嘉数よしの)

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