和歌山県で非常に激しい雨を観測 九州~関東、東北は帰宅時間も…の画像はこちら >>
きょう6日(火)は九州から東北のあちらこちらで雨雲や雷雲が発達中。和歌山県の本宮(田辺市)では1時間に64.0ミリと非常に激しい雨を観測しました。帰宅時間にかけても九州~関東、東北は所々でにわか雨や雷雨があるでしょう。どしゃ降りの雨となる所もあり、局地的には非常に激しい雨が降ることも。道路の冠水や落雷などに注意が必要です。
あちらこちらで雨雲が発達 雷雲も
きょう6日(火)は、暖かく湿った空気や上空の寒気の影響で、九州から東北の広い範囲で大気の状態が非常に不安定になっています。昼前には山沿いの一部で雨雲がわきはじめ、昼過ぎからはさらに広い範囲で雨雲や雷雲が発達しています。和歌山県の本宮(田辺市)では1時間に64.0ミリ(14:37まで)と「非常に激しい雨」を観測。福島県の桧原(北塩原村)では40.5ミリ(13:41まで)、静岡県の熊(浜松市天竜区)では36.0ミリ(15:00まで)と「激しい雨」を観測しました。【追記】静岡県の熊(浜松市天竜区)ではその後、15:32までの1時間に54.5ミリの非常に激しい雨を観測しました。
帰宅時間にかけて局地的に非常に激しい雨のおそれ
帰宅時間にかけても九州から関東、東北は所々でにわか雨や雷雨があるでしょう。どしゃ降りの雨となる所もありそうです。局地的には道路があっという間に冠水するほど非常に激しい雨が降ることもあるでしょう。車を運転される方は道路の冠水にご注意ください。また、落雷や竜巻などの激しい突風にも注意が必要です。なお、明日7日(水)も大気の非常に不安定な状態が続くため、九州から東北では局地的に非常に激しい雨が降るでしょう。
非常に激しい雨って どんな雨?
非常に激しい雨は、1時間雨量が50ミリ以上~80ミリ未満の雨を表しています。これは、滝のように降る雨で、ゴーゴーと降り続くイメージです。また、傘は全く役にたたないレベルで、木造住宅の屋内では、寝ている人の半数くらいが雨に気づくほどです。外では水しぶきで、あたり一面が白っぽくなり、視界が悪くなるため、車の運転は危険です。なお、1時間に50ミリの雨というのは、雨水が別の場所に流れず、そのまま、たまる状態だと、降った雨が50ミリの高さになるくらいです。1時間に50ミリの雨が、1平方メートルに降ると、50リットルの量になります。例えば、傘を開いた面積がおおむね1平方メートルなので、1時間、傘をさしていると、牛乳パック50本分もの雨が、傘にあたることになるのです。ただ、実際は、まわりの雨水が集まると、その地点に降った雨の量よりも多く、水がたまることもあります。非常に激しい雨が降ると予想される所では(非常に激しい雨が降った所では)、土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水・氾濫に、十分ご注意ください。
ゲリラ豪雨に遭遇したら
ゲリラ豪雨(局地的な大雨)に遭遇したら、次の3つのことを心がけてください。① 頑丈な建物に入りましょう。発達した積乱雲は、ゲリラ豪雨だけでなく、落雷や竜巻などの突風をもたらすこともあります。屋外にいる場合は、すぐに頑丈な建物に入り、2階以上の、窓から離れた所へ避難しましょう。② 最新の気象情報を確認しましょう。ゲリラ豪雨は、ごく狭い範囲で、短い時間に大量の雨が降るというのが、特徴です。雨雲レーダーをチェックすると、「今、どこで雨雲が発達しているのか」という実況だけでなく、「この後、雨雲がどこへ進むのか」という予想もわかります。自分のいる付近を拡大すれば、より詳しく知ることができます。③ 地下施設・水辺から離れましょう。ゲリラ豪雨が街中で発生すると、アスファルトなどによって水はけが悪いために、思わぬ所に水が溜まる恐れがあります。地下施設にいる場合は、できるだけ早く、地上の高い所へ移動してください。また、雨宿りをする際は、建物の地下室や、地下街を避けましょう。橋の下も、川が急に増水する恐れがありますので、絶対に避けてください。