7日は立秋「残暑も厳暑」 40℃に迫る災害級の暑さ見通しの画像はこちら >>
今年は過去最も暑い7月となりましたが、8月も猛暑の出口は見えません。7日(水)は立秋、暦の上では秋ですが、「残暑も厳暑」となりそうです。40℃に迫る災害級の暑さの見通しは?
126年間で最も暑い7月
今年7月の月平均気温は、記録的に暑かった昨年を上回り、1898年以降、126年間で最も暑い7月となりました(※1)。全国153の気象台等のうち 62 地点で月平均気温が 7 月として歴代1位となりました。7月は那覇市や宮崎市、静岡市などで最高気温が観測史上1位を更新、そして今日8月4日は熊本市で観測史上1位タイを記録しました。(※1)都市化による影響が比較的小さく、長期間の観測が行われている地点から、地域的に偏りなく分布するように選定した15地点の気象台等の観測値を用いた統計。
暑さの記録
日本の暑さの記録は41.1℃、静岡県浜松市(2020年8月17日)と、埼玉県熊谷市(2018年7月23日)で観測されています。ちなみに、パリの歴代最高気温は42.6℃(2019年)と、日本の最高気温の記録より高くなっています。今年は、7月7日の七夕に静岡市で40.0℃と、今年初の40℃を観測。これで、2018年から7年連続で最高気温40℃以上が観測されました。猛暑は更に拍車がかかり、7月29日には栃木県佐野市で最高気温41.0℃を観測(今年全国最高)、いきなり日本国内歴代暑さランキング3位にランクインとなりました。また7月29日は、40℃以上が6地点観測され、40℃以上の一日あたりの地点数が最多タイとなりました(2022年7月1日の6地点に並ぶ)。そして今日8月4日も猛烈な暑さとなり、猛暑日地点は301地点と、過去最多(※2)となりました(4日17時まで)。熊本市では14日連続の猛暑日。横浜では猛暑日の日数が11日となり、年間の猛暑日最多記録を更新中です。(※2)アメダスが整備された1976年以降の記録です。最高気温の統計方法が異なることで、以下の特性が生じますのでご留意ください。・2009年以前の真夏日・猛暑日の地点数は、2010年以降の真夏日・猛暑日の地点数と比べ相対的に少なくなります。・2002年以前の真夏日・猛暑日の地点数は、2003年以降の真夏日・猛暑日の地点数と比べ相対的に少なくなります。
今週 関東は体温超え暑さ少し収まる?
7日は「立秋」。暦の上では秋となり、この日を境に「暑中お見舞い」から「残暑お見舞い」となります。今週は太平洋高気圧の張り出しが一時的に弱まり、湿った空気が入るため、関東などで連日ゲリラ雷雨に要注意となりますが、体温超えの危険な暑さはいったん収まりそうです。ただ、九州～東海では強い日差しが照りつけ、明日5日(月)以降も、猛烈な暑さが続く見込みです。名古屋市では8日(木)まで38℃くらいまで上がり、体温超えの暑さが続く見込みです。気象庁は今日4日「高温に関する全般気象情報」を発表。沖縄や奄美は8日(木)頃にかけて、西日本や東日本は11日(日)山の日頃にかけて気温の高い状態が続くでしょう。熱中症に厳重な警戒が必要です。こまめな水分補給を心がけ、室内ではエアコンを使用し涼しくしてお過ごしください。気温の上昇や湿った空気の影響で、午後は大気の状態が不安定になりそうです。急な雨や雷雨にも注意が必要です。
残暑も厳暑
お盆の頃からは、再び太平洋高気圧が勢力を盛り返し、「残暑も厳暑」となりそうです。九州～北海道では、この先1か月程度、気温の高い状態が続くとして、気象庁は「長期間の高温に関する全般情報」を2日に発表しました。例年7月下旬～8月上旬にかけてが、一年で一番暑い時期ですが、それ以上に暑い「厳暑」となる見込みです。激しい運動は原則中止。「休息・冷却・水分補給」をこまめに行い、暑さを感じにくい高齢者や小さなお子さんにはこまめに声かけするなど、熱中症に厳重な警戒が必要です。