初めて1人で仕事を任された時、あなたはどんな気持ちでしたか。
期待と不安、そして緊張など、いろんな感情が入り混じった複雑な想いを抱いた人もいるでしょう。
そんな『独り立ち』の瞬間に、41万件を超える『いいね』とエールが寄せられています。
バス運転士の、@Springswift50Kさんは、2024年7月31日に独り立ちを迎えました。
「いよいよ独り立ちです。不安ですが頑張ります」という意気込みとともに、Xに投稿された1枚には、実際に乗務するであろう車内の様子が写されています。
車内に掲示されていたのは『このバスの運転士は補聴器を使用して業務しています』という案内。用のある人は『ゆっくり・はっきり』話すよう、乗客の協力を呼び掛ける内容でした。
聴覚障がい2級で、感音性難聴と先天性難聴を患っているという、投稿者さん。人工内耳を装着しながらの乗務になるため、こうした乗客の協力を得ながら業務にあたることになるようです。
この日を迎えるまで、きっとさまざまな苦労と向き合い努力を重ねてきたであろう、投稿者さん。そんな投稿者さんが安心して働けるようにと、バス会社はこうした案内を掲示したのでしょう。
さまざまな想いを抱えながら、力強く一歩を踏み出そうとする1人の姿に、多くの人が心を動かされた模様。投稿には、応援の声が相次いでいます。
・きっとあなたが運転する後ろ姿から、勇気や希望をもらう人はたくさんいると思います。お気を付けていってらっしゃいませ!
・なぜか涙が出てきます。きっと大丈夫です、優しい人はたくさんいます。頑張ってください!
・どんな想いで独り立ちをするかを考えたら、感動が止まりません…。応援しています。
・おめでとうございます!独り立ちさせてくれる会社も、理解があって素晴らしすぎる。
・見ず知らずの人なのに、心の底から応援したくなってしまった。
以前の投稿で「聴覚障がいで路線バスを運転するのは初めてのケースなので、頑張って世間に広められたらいいなって思っている」とつづっていた、投稿者さん。
後日、初めての業務を無事に終えたことを報告し、寄せられた応援の声に感謝をしていました。
SNSを通して広まった投稿者さんのエピソードに、勇気をもらった人はたくさんいるでしょう。
さまざまな事情を抱えながら働く人への理解が広がり、誰もが当たり前のように支え合える世の中になることを、願いたいですね。
[文・構成/grape編集部]