バレー 西田有志(24) 幼少期は「やんちゃだった。田んぼを走り回り…」両親はおそろいの“必勝カチューシャ”で全力応援【パリ五輪】

日本のバレーボール男子は、7月27日に行われた初戦のドイツ戦を落としましたが、ここで負けるわけにはいきません。31日、第1セットから気迫のプレーを見せたのが、三重県いなべ市出身の西田有志選手(24)。エンジン全開のエースサーバーが、このセット5本のサービスエースを奪い、強豪・アルゼンチンを圧倒します。続く第2セット。立ち上がりからアルゼンチンに連続ポイントを奪われ、最大6点差にまで広げられた日本。しかし、ここで意地を見せたのが愛知県岡崎市出身の石川祐希選手(28)。
怒涛の追い上げを見せると、16対18の場面で…スパイクを打つと見せかけた石川選手が空中でトスに切り替え、西田選手が決めるスーパープレー!第2セットを連取します。そして、この日名古屋市出身の山内昌大選手(30)が6得点をあげてチームに貢献すると、地元・ジェイテクト所属の宮浦健人選手(25)が試合を決め、今大会初白星です。
そして、この日サービスエース5本を含む、最多21得点を挙げる活躍を見せた西田選手は…(西田有志選手)「3試合しかない中の1勝を取るというのが、どれだけ難しいかは初戦で身にしみて感じていたので、でもこの逆境をいつも戦ってきたのは自分たちなので、この試合で勝ち点3を取れてよかった」
その西田選手の両親は、アルゼンチン戦の試合会場で応援!CBCテレビは7月、三重県いなべ市の西田選手の実家を訪ねていました。
リビングには、これまでに息子が獲得したメダルなどがずらり…(父・徳美さん 56歳)「少なくとも高校までは、個人でもらうものはほとんどなかった」
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西田選手がバレーボールを始めたのは幼稚園のころ。海星高校卒業まで地元・三重でバレー一筋に過ごしました。(母・美保さん 58歳)「バレー命の子だったので、バレーをとったら何も残らない」
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今回のアルゼンチン戦では左のエースとして両チームトップの21得点をあげる活躍。バレー選手としては小柄な身長186センチ。しかし、世界の高いブロックを打ち抜く技術とパワーは恐れられています。では、子どもの頃は…?
(母・美保さん)「やんちゃな方でしたね。お山の大将的な。小学校のときは水を張った田んぼの中を走り回ったり」
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両親が息子に一番望むのは悔いのないプレーです。(父・徳美さん)「楽しんだ結果が最終的にメダルになれば、それでいいのかな。本人が悔いなくやってくれれば」
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母の美保さんが息子の“ここに注目して欲しい”と話すポイントは…
(母・美保さん)「たまにゾーンに入る時がある。テレビを見ていても“顔つきが変わったな”とか、あまり喜ばなくなったりすると(ゾーンに)入ったな、サーブが決まるなという時がある。それをいっぱい見たい」
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そのジャンプサーブは時に時速120キロを超え、アルゼンチンコートにも何度も炸裂!決めた後のチームを鼓舞する姿もひときわ印象的でした。今回、両親はパリでの応援を前に…(母・美保さん)「ハンズで買ってきた」
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夫婦そろって“必勝カチューシャ”を付けての応援をしたいということでしたが…観客席をとらえた映像には、その“必勝カチューシャ”をつけた夫婦の姿がしっかり確認できました。母 美保さんも髪の毛の色をブルーに変え、パリでの応援を楽しんでいるようです!
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一方…キャプテン・石川祐希選手の地元・愛知県岡崎市の福祉会館には、約100人が詰めかけて応援しました。
日本が得点を重ねるたびに、ボルテージは上がっていきます。
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そして…セットカウント2対1で迎えた4セット目。マッチポイントを迎えた日本。最後のトスは、刈谷市のジェイテクトSTINGSに所属する宮浦健人選手(25)へ。
勝利の瞬間、岡崎市は興奮のるつぼに!(石川選手のファン)「もうドキドキしていましたけど最高でした」「緊張しましたが勝ちました!うれしいです!」「絶対に金メダル(取ってほしい)信じています」
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市内の飲食店で勝利を見届けた男性は…「あっつい試合でした。日本このまま優勝してほしいなと思います」
日本バレー界の至宝と言われるキャプテン石川選手の地元は、この先の決勝トーナメント進出への期待が膨らみます。さあ、1次リーグ最終戦、運命のアメリカ戦は日本時間の3日午前4時から。アメリカから1セット以上とれば、日本は1次リーグ突破となり、メダル獲得への道が開けます。

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