週末は猛暑のピーク 近畿や東海などで40℃に迫る所も 熱中症とゲリラ豪雨対策を

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目先の暑さのピークは、今週末。大阪や名古屋などで40℃に迫る危険な暑さ。気温が上がる午後を中心に、大気の状態が不安定。熱中症やゲリラ豪雨(局地的な大雨)に警戒を。
近畿や東海を中心に40℃に迫る暑さ

明日から8月。8月のスタートも、沖縄の南から張り出す高気圧が、本州付近を覆うでしょう。4日(日)にかけても高気圧の勢力が強く、沖縄や九州から関東甲信は夏空が続きそうです。北陸や東北は、早ければ明日1日(木)にも梅雨明けとなるでしょう。日本付近に流れ込む暖かい空気と強い日差しの影響で、九州から関東を中心に猛烈な暑さが続きます。目先の暑さのピークは週末にかけてとみられ、猛暑日地点は全国のアメダスの3割以上、300地点を超えるでしょう。酷暑日に迫る所もあり、名古屋の最高気温は、4日(日)にかけて連日39℃予想。大阪は37℃から38℃と、体温を超える暑さが続きそうです。北陸や東北は最高気温が30℃以上の真夏日が続く所が多く、大雨被害の復旧作業などは万全の熱中症対策をしてください。5日(月)以降も晴れる所が多く、西日本を中心に最高気温が35℃以上の猛暑日地点が続出。大阪や名古屋など、危険な暑さが続く所もあるでしょう。※「酷暑日」最高気温が40℃以上。日本気象協会独自でつけた名称であり、気象庁が定義しているものではありません。
ゲリラ豪雨の前兆

晴れて猛暑が続くことで、天気の急変にも注意が必要です。気温が上がる午後を中心に、あちらこちらで雨雲が湧くでしょう。山沿いは連日のようににわか雨があり、4日(日)は関東など平野部でも急にザッと雨の降る可能性があります。ゲリラ豪雨(局地的な大雨)の前兆となる現象は、「真っ黒な雲が近づいてきた」「雷の音が聞こえてきた」「急に冷たい風が吹いてきた」と、大きく3つ挙げられます。このような前兆を感じたら、すぐに安全な所へ避難してください。また、川の上流で降った雨で、下流の水位が急に増えることも考えられます。屋外のレジャーは雨雲レーダーなど、最新の情報を確認しましょう。5日(月)から7日(水)にかけては、気圧の谷の影響で関東や東北の太平洋側を中心に雨雲が流れ込むでしょう。低気圧の進路次第では、雨の範囲が広がる可能性があります。東京都心は、週明けになると極端な暑さは一時的に収まるものの、真夏らしい厳しい暑さが続くでしょう。
プレクーリングで熱中症予防

熱中症対策の1つに「プレクーリング」があります。これは、屋外の作業などを始める前に、あらかじめ体を冷やしておくことで、作業中に体温が上がるペースを緩やかにする方法です。プレクーリングには、2つの種類があります。1つは、体の内部から冷やす方法です。冷たい物を飲むことで、体の内部から冷やすことができますが、おすすめは「アイススラリー」です。スポーツ飲料と、凍らせたスポーツ飲料を、ミキサーで撹拌して作ります。微細な氷と液体が混ざっているので、液体だけを飲む時に比べて、冷たさがゆっくりと体の内部に浸透します。水分だけでなく、塩分や栄養素も補給できますが、一度に大量に飲むと、胃に負担をかけるので、少しずつ飲みましょう。1回に100グラム程度、数回に分けて飲むのがよいとされています。もう1つは、体の外部から冷やす方法です。保冷剤などが体に接触するように作られたクールベストや、ファンのついた上着を着るのもおすすめです。また、水の入った器に手や足を入れて、10分程度、冷やすだけでもプレクーリングできますが、水温は10~15℃が効果的で、温度が低すぎると血管が収縮してしまい、逆効果になります。他にも、休憩時間に、椅子に座り、手足を水につけながら、スプレーで全身に水をかけて扇風機で風を送ると、脱水状態が軽減されます。プレクーリングは、いくつかの方法を組み合わせて実施すると、より効果的です。暑い中での作業でも、できるだけ熱中症を防いでください。

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