体温計を服の『上から』差し込むのはやめて! 正しい使い方に「ずっと間違えていた」

なんとなく体調が悪いと感じた時、「まずは熱を測ってみる」という人も多いのではないでしょうか。熱の有無は、健康状態を把握するための重要な手がかりです。
しかしながら、体温計を使っても「実は正確な体温を計測できていない」というケースも少なくありません。
脇の下に当てるタイプの体温計は、どう使うのが正解なのでしょうか。知っているようで意外と知らない基礎情報を、注意点とともにお伝えします。
体温計の正しい使い方や注意点を分かりやすく解説しているのは、体温計メーカーとして知られる『オムロン ヘルスケア株式会社』(以下、オムロン)の公式サイトです。早速具体的な方法を見ていきましょう。
体温計で熱を測る際にまず重要なのは、脇の下にこもった熱を逃がすことです。ふとんから出てすぐのタイミングや厚着をしている時は、特に熱がこもってしまいます。脇の下の風通しをよくして、乾いた布で優しく拭いておきましょう。
続いて体温計は、服の襟元ではなく下から差し込みます。脇の中心に、体温計の先端が当たるよう意識してください。
体温計を下から上へ少し押し上げるようにはさみます。(腕に対して30°から45°の角度)
オムロン ーより引用
最後に脇をしっかりと閉じ、体温計をはさんでいるのとは逆の手で押さえるようにすれば、OKです。測定終了のブザーがなるまで、そのまま落ち着いて待ちましょう。
体温を計測する時、「服の襟元から体温計の表示部がのぞいている」という人も多いのではないでしょうか。素早く体温を確認できるだけではなく、脇にはさんだ状態で持ち手部分を下へと押し上げれば、先端部分が脇の下に密着するように感じられます。
効率よく熱を測れるようにも思えますが、残念ながらこの方法では、体温計の先端は脇の下の中心部分まで届いていません。正確な体温は表示されないでしょう。
体温計は『上から』ではなく『下から』差し込むのが基本です。検温時には、ぜひ意識してみてください。
普段何気なく使っている体温計ですが、実は使い方を間違えていて、正しい体温を計測できていない可能性もあります。体温計を服のどこから差し込んでいるのかにも、ぜひ注目してみてください。
体温は健康状態を把握するためのバロメーターだからこそ、より正確な情報を把握することが大切です。子供の体温を測る時には、周囲の大人が正しい形へと誘導してあげるとよいでしょう。
[文・構成/grape編集部]

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