カチカチになった水垢 パナソニックが教える『アレ』を使った落とし方

空気が乾燥している時期、加湿器はとても助かる家電です。
しかし加湿器を使っていると、水を入れるタンク内部などに白いざらざらした砂粒のような汚れが付くことがありますよね。
この汚れをきれい落とす方法はあるのでしょうか。総合家電メーカーのパナソニック株式会社(以下、パナソニック)に取材しました。
結論からいうと、白い汚れが付くのは水道水を使うためです。パナソニックによると…。
水道水には殺菌・消毒を行うカルキが使われているため、水道水を使う限り、カルキ汚れは必ず付着します。
また、水道水には炭酸カルシウムや炭酸マグネシウムといったミネラル分も含まれており、これらが堆積したものが水垢になります。
通常の汚れはヌルヌルしたものが多いですが、水垢やカルキ汚れはザラザラとした感触になります。
付着したままの水道水が乾き、カルキやミネラル分が残ってできたのが、白い汚れになるのです。
この白い汚れは、いきなり健康を損なうといったものではありません。
しかし、この汚れを放置するとどんどん堆積して、石状になってしまいます。
タンクの掃除をさぼると汚れが蓄積して、水タンクがセットしにくくなり、最悪の場合、水漏れして漏電につながる可能性もあります。
※写真はイメージ
予防策としては、石状に固まる前に水洗いをして汚れを除くことです。
きれいに水洗いをして拭き取れば、水垢やカルキ汚れの付着を抑えることができます。
パナソニックに聞いたところ、すでに汚れが付着しているなら、クエン酸を使って除くのが効果的とのこと。
カチカチになった水垢やカルキ汚れは、界面活性剤ではほとんど落とすことができず、酸で溶かす必要があります。
酸といってもいろいろありますが、レモン汁では効果が薄いし、お酢はニオイが気になるもの。かといって、塩酸のように強力なものは危険が伴います。
その点、クエン酸は精製されていてニオイがなく、ドラッグストアなどでも入手できるのが利点。濃度の調整も比較的簡単で扱いやすいため、お手入れに最適です。
パナソニックによると、以下の手順で掃除するといいそうです。
加湿機に水垢やカルキ汚れが付着したら、クエン酸を溶かした水やぬるま湯で洗うか、浸け置き洗いを行います。浸け置き時間は30分程度でOK。
クエン酸水は、水3に対し、クエン酸20g、もしくは大さじすりきり2杯をよく溶かして作ります。
水ではなく40℃以下のぬるま湯で作ると、さらに洗浄効果は高くなります。
クエン酸の濃度が濃過ぎたり、長く浸け置き洗いをしたりするとパーツにダメージを与えることがあるので注意してください。
パナソニックによると、「当社製の加湿機なら、タンクやトレー、フィルター枠はクエン酸水で洗い、イオン除菌ユニットは浸け置き、加湿フィルターは浸け置き後に押し洗いをしてください」とのことでした。
また、お手入れの際には、製品の取扱説明書をよく確認してから行いましょう。無理やりパーツを外すと、破損につながることもあります。
画像提供:パナソニック株式会社
加湿器の掃除は面倒くさがらずに月に一度は掃除を行いましょう。
すでに汚れが付着しているなら、ドラッグストアなどで入手できるクエン酸を試してみてくださいね。
[文/高橋モータース@dcp・構成/grape編集部]

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