【速報】高熱の灰に埋もれ、1人死亡 他3人が化学熱傷 市原の「日本板硝子」千葉事業所

29日午前11時20分ごろ、市原市姉崎海岸6の日本板硝子千葉事業所の工場で従業員から「灰の下敷きになっている」と119番通報があった。市原市消防局によると、この事故で従業員4人が救急搬送され、うち意識不明の状態で搬送された50代の男性1人は、その後死亡が確認された。市原署によると、灰は高温だった。男性の死因は窒息の可能性が高いという。
同市消防局によると、亡くなった男性以外に搬送された40代~50代の男性3人は化学熱傷を負った。3人は搬送時に意識はあった。
同社によると、事故発生時の灰の温度は70~80度とみられる。従業員計6人で設備補修のため、灰をかき出す作業を行っていたという。作業していた設備はガラスを作る際の排ガスから二酸化硫黄を取り除く排煙脱硫装置。
内部で作業していた3人が何らかの原因で落ちてきた灰の下敷きになって埋もれた。2人は自力で脱出できた。自力で脱出できなかった1人を救出しようとした別の1人も負傷した。
同社千葉事業所の担当者は「このような事故を起こしてしまい申し訳ない。現在、けが人や事故の情報を確認している。原因の調査を進め、再発を防止していく」とコメントした。
同署は安全管理体制を含めた状況の確認を進める。現場は臨海部の工業地帯。工場外への影響はなかった。

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