LIFULL HOME’Sは、「住宅ローンに関する意識調査」の結果を2024年7月24日に発表した。調査は、2024年6月28日~7月5日の期間、10年以内に住宅を購入し、住宅ローンを利用中(以降、購入者)の627名と、5年以内に住宅を購入し、住宅ローンを利用予定(以降、購入検討者)の765名を対象にインターネットにて実施したもの。
現在住んでいる/検討している住宅ローンの種類を尋ねたところ、「変動金利」と回答した購入者は66.1%だった一方、検討者は34.3%にとどまる結果に。また、購入検討者の方が「固定金利」を選んだ割合が多いことに加え、固定金利期間についても「20年以内」の比較的短期のものを選ぶ人が多い傾向がみられた。
住宅購入者には住宅ローンを世帯年収の何倍で借り入れているか、検討者には何倍で借り入れる予定かを尋ねると、購入者・購入検討者共に6割以上が「3倍以上6倍未満」と回答。また、「5倍未満」までは購入検討者の方が回答割合が多く、「5倍以上」になると購入者の回答割合が上回る結果に。
住宅購入者の世帯月収に占める住宅ローン返済額の割合をみると、「2割以上3割未満」(41.3%)が最も多く、次いで「1割以上2割未満」(26.4%)、「3割以上4割未満」(18.3%)と続いた。
世帯月収に占める住宅ローン返済額の割合別に借入額に対する意識を尋ねると、世帯月収に占める住宅ローン返済額の割合が「3割未満」までは「もっと減らせばよかった」の割合は15%前後だったのに対し、「3割以上」では22.6%、「4割以上」になると45.9%に増加することが明らかに。
購入検討者に住宅購入に対する意向を尋ねたところ、最も多かったのは「住宅ローン金利が上がる前に買いたい」(41.3%)、次いで「住宅ローン控除(減税率)が変わらないうちに買いたい」(36.7%)、「希望に合う物件が出たら買いたい(現状希望に合う物件が出ていない)」(34.8%)と続き、住宅ローンに関する項目が上位にランクインした。
今後1年間の住宅ローンの見通しに対し、「上昇する」と予測をした購入者は36.6%である一方、購入検討者は62.5%と大きく差が開いた。
住宅ローンを払いきれるかの不安があるかと尋ねたところ、「大いに不安がある」と回答した購入者は17.5%だったのに対し、購入検討者は55.3%と過半数を占める結果に。また、不安を抱いている割合をみると、購入者が66.1%に対し、購入検討者は89.8%と20ポイント以上上回ることが明らかになった。
購入者へ金利の上昇に備えて行っていることを尋ねると、何かしらの対策を行なっているのは63.3%で、なかでも「新NISAやiDeCo」(34.0%)が最多に。そのほか、「貯金」(32.9%)、「繰上げ返済」(12.1%)、「積立保険」(9.9%)などの回答があがった。