「シャツアウト」で体温2℃下がる!? 体の中心部から熱を逃がす子どもの熱中症対策

運動する際は邪魔にならないように、シャツをズボンに入れていたという人も多いのではないでしょうか。でも、熱中症対策には、逆効果かもしれません。子どもたちの現状やシャツをズボンから出すことの効果について取材しました。
「シャツアウト」で体温2℃下がる!? 体の中心部から熱を逃が…の画像はこちら >>
公園で遊んでいた親子連れに聞きました。子どもを屋外で運動させるとき、シャツをズボンの中に、入れますか?入れませんか?
(保護者)「運動するときは(シャツを)入れるときも。そっちの方が運動しやすいかなと」「学校では(シャツを)入れていることが多い」
(子ども)「(シャツを)入れてます」Q:シャツを出すと怒られる?「たまに。身だしなみを整えてと(言われる)」
CBC
学校によっては、ケガの防止やマナー指導の点から体育の授業中でも「シャツイン」するように指導されているケースも多いようです。
そんな中、真夏に屋外で運動する際、シャツをズボンに入れると熱がこもり熱中症のリスクが高まるとして、シャツをズボンから出すように推奨する動きが。愛知県尾張旭市の小学生が参加する、フットサルクラブを訪ねると…
CBC
(QuaSPフットサルクラブ 三輪修也監督)「特にルールは決まっていないが(シャツを)出している子の方が多い。試合でも最初に入場するときだけインしてプレー中は出してもいいというふうになっている」
CBC
このフットサルクラブでは、ほとんどの児童が「シャツアウト」の状態で練習や試合をしているということです。そこで、児童5人のうち3人を「シャツイン」の状態にして運動してもらいました。
CBC
約20分後。サーモグラフィカメラで見てみると、「シャツアウト」していた児童に比べ、「シャツイン」していた児童の体の表面温度は全体的に赤く示され、高温に。
CBC
特に、お腹辺りの表面温度を測ってみると「シャツアウト」の児童は、32℃前後なのに対して、「シャツイン」の児童は34℃前後と、2℃ほどの差がありました。
CBC
(子ども)「(シャツ)アウトよりインの方が熱がこもって暑かった。胸とかが熱かった」では、運動時にシャツをズボンから出すことは、熱中症対策として効果的なのでしょうか。医師に聞きました。
CBC
(名古屋大学病院 山本尚範医師)「熱がこもってしまうのが一番悪い。体の中心部分が熱くなるのが危険なので、体の中心部から熱をしっかりと逃がしてあげるのが大事。シャツを出してもらった方が基本的には熱は外に発散させやすい」2022年8月「チャント!」放送

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする