「事件性はないと聞いている」 宜野湾市の松川正則市長の死去を受け会見 和田敬悟副市長が職務代理者に

沖縄県宜野湾市の松川正則市長(70)が26日午前、出張先の東京・港区赤坂のホテルで死亡しているのが確認されたことを受け、和田敬悟副市長が同日午後2時から市役所で記者会見を開いた。市長の死因について同副市長は「事件性はないと聞いている。持病はほぼなく、今後の司法解剖で判明すると思う」と述べた。市長の職務代理者は同日から和田副市長が務める。市長の死去に伴い、市長選挙が実施される予定で、選挙期日は市選管が臨時会を開いて決定する。

会見で松川正則市長の死去について話す和田敬悟副市長=26日、宜野湾市役所(竹花徹朗撮影)

市によると、松川市長は26日に予定していた財務省への要請で同午前9時にホテルのロビーに市職員らと集合する予定だったが、集合時間を過ぎても部屋から出てこないことから市職員が部屋を確認しに行ったところ、ベッドの上ですでに呼吸していない松川市長を発見した。その後、医師が死亡を確認した。市長は要請後、26日に帰沖する予定だった。
同午前9時半ごろ、市長に随行していた市職員から一報を受けた和田副市長は「話を聞いた時は体の力が抜けた。本当につらい。実直で、市民を一番に考えていた人だった」と言葉を詰まらせながら突然の別れを惜しんだ。宜野湾市役所には市民や関係団体から死去に関する電話などの問い合わせが殺到したという。
市総務部などによると、市長の職務代理者が5日以内に市選管に「長が欠けた場合の通知」を提出する。市選管はこれを受け、50日以内に選挙を実施する。選挙期日は市選管が臨時会を開いて決める。次期市長の任期は4年。
松川市長は、米軍普天間飛行場の跡地利用の取り組みを着実に進めるよう政府に要望するため24日から上京していた。25日には首相官邸で林芳正官房長官らと面談した。
松川市長は1953年9月20日生まれ。宜野湾市野嵩出身。琉球大学短期大学部法経学科卒。73年に同市役所採用、議会事務局長などを歴任。2012年3月から副市長を務め、18年9月の市長選で初当選し、現在2期目。「事件性はないと聞いている」 宜野湾市の松川正則市長の死去を…の画像はこちら >>会見で松川正則市長の死去について話す和田敬悟副市長=26日、宜野湾市役所(竹花徹朗撮影)”>

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