より強く! 航空自衛隊の「次期戦闘機」新たな姿イギリスで公開 ポイントは「翼」だ

F-2戦闘機の後継と目されている新型機。
多国籍企業のBAEシステムズは2024年7月21日、イギリスで開催中のファンボロ―国際航空ショーに、日英伊の3か国が共同開発で合意している次世代戦闘機の新たなコンセプトモデルを展示しました
より強く! 航空自衛隊の「次期戦闘機」新たな姿イギリスで公開…の画像はこちら >>BAEシステムズが2024年7月に開催されたファンボロー国際航空ショーで公開したGCAP(グローバル戦闘航空プログラム)の次世代戦闘機に関する新たなコンセプトモデル(画像:BAEシステムズ)。
この次世代戦闘機はグローバル戦闘航空プログラム(GCAP)に基づき開発される機体で、すでに前出のBAEシステムズと三菱重工(日本)、そしてレオナルド(イタリア)の3社がプロジェクトに関する協定を締結しています。
また、昨年(2023年)12月には、東京で日英伊の3か国防衛相会合が開かれ、そこで木原 稔防衛大臣がイギリスのグラント・シャップス国防大臣、イタリアのグイード・クロセット国防大臣とともに次期戦闘機事業「GCAP」の管理を目的とした国際機関「GIGO」を設立するための条約、「グローバル戦闘航空プログラム(GCAP)政府間機関の設立に関する条約」を締結しています。 今回、BAEシステムズが公開したコンセプトモデルは、戦闘機としての空力特性を向上させるために、従来のものよりも翼幅を大きくするなどしており、はるかに進化したデザインになっているのが特徴とのこと。なお、外国メディアでは、これは戦闘機としての機動性(ドッグファイト能力)よりも、翼内燃料タンクの大型化による航続距離や滞空時間の増大、空気抵抗の減少による速度の向上、揚力の増加によるペイロードの強化に重点が置かれたからだと報じていました
ちなみに、BAEシステムズによると、この新戦闘機は、世界で最も先進的で、かつ相互運用性や適応性に優れた機体になるとしており、現在のシステムの1万倍のデータを提供可能な次世代レーダーを搭載し、圧倒的な優位性をもたらすと説明しています。
開発は2035年までに完了し就役する予定で、防衛省・自衛隊においてもF-2の退役が2035年頃から始まるため、それに合わせて導入することを計画しています。

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