高齢窃盗団リーダーは88歳! 服役中の刑務所で意気投合、金品100万円相当盗む

70歳と69歳の高齢窃盗グループを率いていたのは、「この道のプロ」の88歳のジイさんだった。
今年5~6月にかけて北海道江別市と札幌市の空き家に侵入し、ネックレスや時計など29点、時価100万円以上の金品を盗んだとして、いずれも無職の海野秀男(88)、松田秀美(70)、渡辺健一(69)ら3容疑者が17日、邸宅侵入と窃盗の疑いで道警白石署などに逮捕された。
■老人3人がそれぞれ役割分担
5月19日午後8時ごろ、3人は共謀して江別市内の空き家に忍び込み、現金約200円、ウイスキー3本など5点(約1万円相当)を盗んだ。さらに3人は6月20日午後7時ごろにも札幌市東区の空き家に押し入り、ネックレス7本や指輪、腕時計など24点(約100万3000円相当)を盗み出した。4日後の24日、同物件を管理する神奈川県在住の女性が室内が荒らされているのに気づき、110番。防犯カメラの映像などから3人の関与が浮上した。3人はそれぞれ役割分担を決め、犯行に及んでいた。
「88歳、最年長の海野が実行役で、自ら窓ガラスを割って室内に侵入して金品を奪っていた。松田は運転手兼見張り役、渡辺は盗品の保管役を担っていた。3人は服役中の刑務所で知り合って意気投合し、犯行を計画したとみられる。海野と松田は事前に現場を訪れ、空き家であることを入念に確認してから犯行に及んでいた。江別市や札幌市では5月以降、同様の手口で、空き家を狙った窃盗被害が10件以上発生しています」(捜査事情通)
88歳の海野容疑者が中心的役割を担っていたのにはワケがあった。
「海野は関東出身で、若い頃から首都圏などで空き巣を続け、この道一筋の超がつくベテランだった。経験豊富なだけに犯行は手慣れたもので、先端がとがった手製のハンマーやパチンコ玉、石などを使って窓ガラスを破り、室内に侵入する手口。これまでムショから出たり入ったりの繰り返しで、そんな時に2人と出会った。松田と渡辺は海野を信頼して手を貸したのでしょう」(前出の捜査事情通)
せっかく「米寿」を迎えたというのに、いつまで「現役」を続けるつもりなのか。

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