中央学院、延長11回押し出しサヨナラ エース蔵並、気迫の投球 3時間47分の熱戦 第106回全国高校野球 千葉大会 第11日

▽5回戦(県SC野球場)
千葉明徳
01031000000―5
10130000001x―6
中央学院
(延長十一回、十回からタイブレーク)
試合時間3時間47分の熱戦。最後に笑ったのは春の甲子園で4強まで駆け上がった中央学院だった。四回途中から2番手で救援したエース蔵並龍之介がタイブレークの延長十、十一回を気迫の投球で無失点に封じると、最後は打線が連続四球を選んで押し出しサヨナラ勝ち。ナインは喜びよりも、ほっとした表情でグラウンドに集まった。
5-5で迎えた延長戦。「行ってこい」と仲間から背中を押され、相馬幸樹監督からは「最後は気持ちだぞ」と力強い言葉をもらいマウンドに向かった背番号1。「緊張はあったけれど、やるべきことは、はっきりしていた」
高めの真っすぐと変化球がさえわたり、十回を三者凡退。「集中しすぎて自然に出た」と腕を振るたび雄たけびを上げた。裏の打席は三振に倒れたが、気持ちがぶれることはなかった。十一回を三振、死球から併殺に打ち取り、試合を決めた。
苦しい状況で蔵並を支えたのが、全力で応援してくれるメンバー入りできなかった同級生たちの存在。「自分たちが情けないプレーをしたら絶対にだめだと踏ん張った」。土壇場でつないだ聖地への道。ここから夢の日本一へ駆け上がってみせる。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする