そよら成田ニュータウン開業 千葉県内初出店、新業態で最大規模 イオン、ボンベルタを改装

イオンリテール(千葉市美浜区)が新業態として展開している都市型ショッピングセンター「そよら」の成田ニュータウン店(成田市赤坂)が19日、オープンした。売り場面積は3万5千平方メートルで専門店約80店舗が入居し、そよらとしては最大規模となる。千葉県内初出店で食品や日用品の品ぞろえを強化し、子育て世帯や単身者の需要取り込みを図る。
イオンは2020年から、集客が見込める駅周辺や都市部に出店するそよら業態を展開しており、最大規模の成田ニュータウン店は旗艦店となる。週末を中心に長時間の滞在客が多い郊外型のモールに比べ、そよらは人口が多い地域で日常的な短時間の利用を想定している。
商圏も郊外型より狭く設定しており、イオンリテール南関東カンパニーの宇治知英支社長は「毎日、買い物をしてもらう店舗を目指す」と説明する。
イオンは29年の成田空港機能強化を見据え、今後も発展が見込まれる成田市の赤坂地区にそよらの県内1号店を出店することにした。1992年に百貨店として開業した「ボンベルタ成田」を改装して整備。本館1階には核店舗となるスーパー「イオンスタイル成田ニュータウン」が入る。
銚子漁港で水揚げされた魚などを取り扱う対面鮮魚コーナーを設けたほか、子育て世帯や単身者向けに総菜と冷凍食品の品ぞろえを充実させた。若い世代を意識し、クレープやプリンといったスイーツも販売する。
専門店エリアには、リユースショップ「セカンドストリート」や100円ショップの「ダイソー」などが出店。ボンベルタ成田でも営業していたアパレルブランド6店舗が「ボンベルタストリート」としてリニューアルオープンした。
宇治支社長は「ボンベルタ時代のお客様を大切にしながら子育て世代を取り込み、地域に根ざした店舗となるよう精進していく」と話した。

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