炊き上がったご飯を炊飯器に入れたまま保温しておいたら、時間がたってパリパリになってしまったと悩むこともあるでしょう。
ご飯をパリパリにしないためのコツを、炊飯器メーカーが公式サイトで回答しています。
炊き上がりはふっくらおいしそうだったのに、保温しているとどんどんパリパリになっていくご飯。おいしさが落ちてしまったご飯を食べてがっかりする人も多いでしょう。
かといって、いつも炊きあがってすぐに食べきれるわけではなく、保温しなければご飯が傷んでしまいます。どう保温しておくのが正解なのか、炊飯器を取り扱っているタイガー魔法瓶によると、以下のことはご飯をパリパリにしてしまう原因になるそうです。
●最小保温容量以下では保温をしないでください●内ふたのパッキンや上枠にご飯つぶや異物がついている場合は取り除いてください●内なべの外側やセンターセンサーにご飯つぶがついている場合は取り除いてください●ご飯を中央に寄せて保温して下さい●内なべが変形している場合はお買い替えをお願いします●最長の保温時間を超えて保温はしないでください
タイガー魔法瓶 ーより引用
もしかすると「これ、やってたな…」と心当たりがあるのではないでしょうか。保温機能は便利ですが、このような状態ではパリパリになり、おいしさが損ねられるのも事実です。これからは保温状態に気を付けて、おいしいご飯をいただきたいですね。
炊き上がったご飯は炊飯器以外でもおいしく保存できます。普段は炊飯器で保温している人も、量が少ない時や最長保温時間を越えそうな時など、おいしく保温できない場合はほかの方法で保存してみてはいかがでしょうか。
ご飯の保存方法はいろいろありますが、もっとも手軽なのが冷蔵庫保存です。粗熱を取って容器に入れたり、ラップで包んだりして冷蔵庫へ入れておきましょう。半日から1日程度で食べきってください。
ただ、冷蔵庫保存はおいしさが落ちやすいため、「もっとおいしく保存したい」と思うのなら、冷凍保存がおすすめです。粗熱が取れたら小分けにして、できるだけ早く冷凍できるように急速冷凍しましょう。
冷凍保存は冷凍までの時間が短ければ短いほどおいしさを逃しません。冷蔵庫の急速冷凍モードを使うか、熱伝導率の高いアルミホイルやアルミトレーなどを使ってスピーディーに冷凍してみてください。
冷凍したご飯は1か月ほど日持ちしますが、1週間をすぎるとおいしさが損なわれ始めます。できれば早めに食べたほうがよさそうですね。
なお、常温での長時間の保存はおすすめしません。特に暑い時期には食中毒の恐れもあるため、涼しい季節のみにし、その場合も数時間で食べるようにしましょう。
保温しすぎてパリパリしたご飯はおいしくありませんが、工夫次第でパリパリを回避できます。ご飯や炊飯器の状態を見ながら、おいしく保存できる方法を使い分けていきましょう。
[文・構成/grape編集部]