春はカルガモの親子にとって引っ越しのシーズン。
日本ではこの時期になると、母ガモが子ガモを連れて移動しますが、アメリカでも同様の光景が見られます。
アメリカのニューヨーク州にある病院の駐車場で、カモの親子が歩いていました。
その場にいた人たちが、カモたちを温かく見守っていたところ、ハプニングが起こります。
母ガモがマンホールの蓋の上を通り過ぎた直後、後ろに続いている子ガモたちが次々とマンホールの中に落ちてしまったのです!
マンホールの蓋に穴が開いていたため、小さな子ガモの体はその穴からスルリと抜けて落下。
10羽の子ガモのうち9羽が落ちてしまいました。
目の前で子ガモたちが消えていくのを見ていた看護師たちは、すぐさま行動を起こします。
彼らはマンホールの蓋を外し、車に鎖をつないで命綱にして、自らがマンホールの中に入って子ガモたちを助けることにしたのです。
実際の救助の様子をご覧ください。
深い穴の中に入った看護師の男性は、底から6羽の子ガモを助け出しました。
この時、彼らは穴に落ちたすべての子ガモを救助したと思っていたのだそう。
しかし、まだ3羽が穴の中に残っていることに気付き、消防署に助けを求めました。
こうして消防隊員が残る3羽も助け出して、無事に9羽を救助することができました!
残念ながら救助をしている間に、母ガモは穴に落ちなかった1羽の子ガモを連れてどこかへ行ってしまったのだとか。
そのため、9羽の子ガモたちは野生動物の保護活動をしているカレンリン・ストラッチャー(wildliferehab_kl)さんが預かったそうです。
この動画には看護師たちへの称賛の声が上がりました。
・みんなが協力して、かわいい赤ちゃんたちを助ける姿に感動した!
・この看護師の男性はおそらく12時間勤務の後に、子ガモたちを気にかけてくれたんじゃないかな。
・善良な人がまだ存在していることを思い知らされたよ。
動画の中でカレンリンさんは、足場もない深い穴の中に鎖1本で降りた看護師の男性がいかにすごいかを称えています。
きっと看護師たちは、「一刻も早く助けなければ!」と思ったのでしょう。
そのおかげで子ガモたちは全員ケガもなく、無事だったそうです。
9羽の尊い命を救うために全力を尽くした人たちに、大きな拍手を送りたいですね。
[文・構成/grape編集部]