エース対決、早川は涙 9回無失点も延長で力尽きる 光英VERITAS 第106回全国高校野球 千葉大会 第8日

これぞエース対決と呼ぶにふさわしい投手戦だった。光英VERITASの早川純暉と東海大市原望洋の長沢海季が力投を続け、ともに9回を無失点。決着が付いたのは延長タイブレークの十回裏。早川は「やりきったな」と晴れやかな表情で、少しだけ涙をこぼした。
主将も担った早川。個性的なナインをまとめるのに苦労したが「ピンチの時に自分が抑えてチームを乗せられるから、みんながついてきてくれたと思う」。その言葉通り9回のうち6回で走者を抱えたが、動じることはなかった。最速140キロ超の真っすぐを武器に、無失点に抑えてみせた。
複数の強豪校から誘いもあったが「自分が引っ張っていきたい」と、当時創部2年目だった光英VERITASを選んだ。「昨年は夏大会でベスト16も経験できた。やっぱり入ってよかった」
高卒プロ入りを目指しており「育成でもいいから入りたい」と口にする。その夢をかなえるため「きょうの試合みたいに、どんな逆境も乗り越えていきたい」。右腕は力強く誓った。

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