九州で滝のような雨 総雨量が7月平年ひと月分を超えた所も 昼頃まで大雨続く

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今日15日(海の日)も九州では、梅雨前線の影響で局地的に非常に激しい雨。降り始めからの雨量は、平年7月のひと月分を超えた所も。午前中は線状降水帯が発生する可能性もあり、土砂災害などに厳重な警戒が必要です。
局地的に非常に激しい雨
今日15日(海の日)も、梅雨前線の影響で九州から東北南部の広い範囲で雨が降っています。九州では、西の海上から発達した雨雲が次々と流れ込み、局地的に滝のような「非常に激しい雨」が降りました。1時間降水量は、鹿児島県伊佐市大口で58.0ミリ(午前2時55分まで)、福岡県朝倉市で57.0ミリ(午前6時58分まで)、鹿児島県さつま町で56.0ミリ(午前2時5分まで)と、非常に激しい雨を観測しました。また、降り始めから今日15日午前5時までの降水量は、鹿児島県阿久根市で438.5ミリ(10日午後11時~)、長崎県福江空港で313.0ミリ(12日午後10時~)と、平年7月のひと月分の降水量を超えている所があります。
土砂災害の危険度高まる

今日15日(海の日)の午前中にかけては、山口県、福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県で線状降水帯が発生し、大雨災害発生の危険度が急激に高まる可能性があります。九州北部・南部ともに、昼過ぎまでは雷を伴った非常に激しい雨(1時間に50ミリ以上80ミリ未満)や激しい雨(1時間に30ミリ以上50ミリ未満)が降る所があるでしょう。夕方には大雨のピークを超える見込みですが、これまでの大雨で地盤が緩んでいる所があります。土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重に警戒してください。予想降水量は、明日16日午前6時までに24時間に多い所で、山口県で80ミリ、福岡県・大分県・宮崎県で120ミリ、佐賀県・長崎県・鹿児島県(奄美地方を除く)で150ミリ、熊本県で180ミリとなっています。
土砂災害の前触れは

大雨によって土砂災害が発生する時には、前触れとなる現象があります。いざという時のために、ぜひ覚えておいてください。1つめは、がけや地面にひび割れができることです。2つめは、木が裂ける音や石がぶつかり合う音が聞こえたり、土のにおいがしたりすることです。3つめは、井戸や川の水、湧き水が濁ることです。湧き水が止まる場合も、前触れの一つです。4つめは、がけや斜面から水が湧き出たりすることです。そのほか、小石がバラバラと落ちてくる、地鳴りや山鳴りがする、雨が降り続いているのに川の水位が下がる、樹木が傾く、などがあります。このような時は、土砂災害の危険が高まっています。すぐに周りの人に声をかけて、安全な所へ避難してください。

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