それぞれの感性で灰色の壁をカラフルに 沖縄の中学生、ペイントアートに挑戦 ペンキ画家が伝えたかったこと

【今帰仁】今帰仁村立今帰仁中学校(松本優一郎校長)の生徒たちが10日、同校グラウンド側にある階段状の壁にペンキで絵を描くペイントアートに取り組んだ。ペンキ画家のSHOGENさんを招き、それぞれの感性で灰色の壁をカラフルに彩った。(北部報道部・松田駿太)
SHOGENさんは、アフリカ「タンザニア」の村で絵の修行を積み、下書きをせず6色のペンキで自分を信じて書き切る「ティンガティンガ」の素晴らしさを全国の学校などで伝えている。企画に共感した日本ペイント(東京)が水性ペンキを、渡具知ペイント(名護市)がはけ600本などを提供した。
同校生徒会で3年生の友利唯温(いおん)さんと宮里柚葵さんが企画し、生徒会で運動場横にある幅約90メートルの壁を高圧洗浄機できれいにしたり、生徒たちが使うペンキをペットボトルに移したりして準備を進めてきた。
SHOGENさんが「周りを見ないで自分を信じて。花でも鳥でも描いてみて」「自分が生きてきた証を描いて」などと声をかけると、全校生徒と先生たちがペンキが入った牛乳パックとはけを握りしめて思い思いに壁を彩っていった。
企画した友利さんは「これまでたくさん準備をして大変だったが、みんなが楽しそうに描いている姿をみるとうれしくなった」と笑顔。宮里さんは「最初は周りの様子を見ながら描いていたけど、だんだん乗ってきて花や木など描きたい絵が描けた」と喜んだ。
SHOGENさんは「自分を信じて最後まで書き切って、すてきな絵ができた。今後いろいろな場面で自分を信じて挑戦してほしい」とたたえた。

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ペンキ画家のSHOGENさん

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