風呂に入る際、浴室内にタオルを持ち込む人は多いでしょう。
あなたはタオルを持ち込む時、どこに掛けていますか。
実は、タオルを浴室内の『ある場所』に掛けてしまうと、大変な事態を引き起こしてしまう恐れがあるようです。
浴室内でタオルを使う際の注意点について解説しているのは、住宅用設備機器メーカーの株式会社LIXIL(以下、LIXIL)です。
同社のウェブサイトにある『使用上のご注意』には、過去の事故事例として「照明器具にタオルをかけていて発煙した」という内容が記載されています。
この事例は、タオルを仮置きのつもりで照明器具に掛けたまま浴室を出て、長時間放置した結果、器具から焦げ臭いニオイとともに煙が出ていたというもの。
背伸びをして、やっと手が届くような位置に照明器具が据え付けられたタイプの浴室がある一方、容易に手が届く位置に付いている場合もありますよね。
過去に同様の行動を取った経験がある人は、ゾッとするでしょう。
照明から煙が出た理由について、LIXILは以下のように説明しています。
照明器具にタオルを掛けたことで、放熱ができず、器具内部が過熱し、照明カバー(グローブ)が変色・変形したり、煙が発生する危険があります。
株式会社LIXIL ーより引用
照明器具にタオルが覆いかぶさることで放熱が遮られ、内部が過熱されることにより、煙が発生したとみられるとか。
同時に、照明カバーが変色したり、変形したりすることもあるようです。
※写真はイメージ
また、自宅の浴室に限らず、銭湯などの公衆浴場に行った際も同様の危険が潜んでいるといえるでしょう。
こうした事態を招かないために、LIXILは以下のように呼びかけています。
照明器具にはタオルなどを掛けないでください。
照明カバーは正しく取り付けて使用してください。正しく取り付けていないと、ランプ内部に埃、水滴、湿気が入り込んで、ショートや火災になることがあります。
照明カバーに焦げ跡や亀裂があれば交換してください。
株式会社LIXIL ーより引用
風呂に入る際は、照明器具にタオルを掛けないのはもちろんのこと、照明カバーが正しく取り付いているか確認するようにしましょう。
取り付け不良がある場合、ランプの内部にほこりや水滴、湿気が入り込み、ショートや火災になることがあるといいます。
また、照明カバーをよく見ると、焦げ跡や破損による亀裂が入っている場合も。少しでも物品の劣化を感じたら見逃さず、すぐに交換するようにしてください。
自らの不注意により火災を発生させ、最悪の事態を招かないためにも、LIXILの呼びかけをしっかりと頭に入れておくことが大切です。
[文・構成/grape編集部]