沖縄県石垣市の南ぬ浜町人工ビーチで6月30日、第22回石垣島たこ揚げ交流会が開かれた。県外勢は北海道から鹿児島まで34人が参加。八重山たこ愛好会の21人と共に、自慢のたこを持ち寄って南風にたこを託した。
毎年、全国のたこ愛好家に呼びかけ6月に実施されている交流会は今回で22回目。日本各地の腕に覚えのあるたこ作りとたこ揚げの名人が集うイベントだ。八重山の伝統たこを愛する地元市民が交流を通して、たこの知見を増やすきっかけにもなっている。
この日、晴天に恵まれた会場では、そでたこと呼ばれる大型のたこや、数多くの小さなたこがひとつの糸で結ぶ連たこをはじめ、巧みな絵が描かれた江戸たこ、能登の被災地から参加した内灘砂丘会のたこなどが空を舞った。全国各地のたこの合間に、八重山伝統たこのハッカクやピキダーが揚げられ、見応えある光景が広がった。
大阪府から参加した安田良造さん(75)は、全国各地でたこ揚げを楽しむ愛好家。「私の住む大阪はビルが多くて風が安定していない。この会場は海からの風を遮るものがなく、安定していて、たこには日本でも最高の場所だ」と満足した様子で話した。
子ども向けのたこアトラクションでは、空からのお菓子プレゼントが好評で、多くの子どもたちが伝統だこのシャクシメーから落とされる菓子に歓声を上げ、会場を駆け回っていた。(奥沢秀一通信員)「遮るものがなくて日本最高の場所」 全国から34人が集結して…の画像はこちら >>