元職員「ひどい言葉を…何回か耳にした」 医師らが患者に36件の“虐待”か 「上層部はなかなか動いてくれない」

重度の障害がある人の治療を担う国立病院機構鈴鹿病院で、36件に及ぶ患者への虐待疑惑が。「上層部は事案を把握していても改善しようとしない」元職員が語る病院の実態とは。
(鈴鹿病院の元職員)「『おい、お前』とか『ダンゴムシみたいやな』とか、そういうひどい言葉をかけているというのは、何回か耳にしたことがある」
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こう話すのは国立病院機構鈴鹿病院で、以前働いていた職員の男性。患者への虐待とも言える行為が常態化していた病院に嫌気がさし、鈴鹿病院を退職しました。(鈴鹿病院の元職員)「病院の上層部に“この辺を改善してほしい”と訴えたとしても、なかなか動いてくれない。それが退職理由の一つでした」
CBC
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鈴鹿病院によりますと、医師や看護師らによる虐待と疑われる行為は、去年1年間で36件確認されました。中には、「おまえ、ダンゴムシみたいやな」などの発言や、入浴後の患者にバスタオルをかけたまま15分ほど放置するなどの行為があったということです。
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関与したという医師や看護師らは少なくとも8人。25人の患者が被害にあいました。
(鈴鹿病院の元職員)「入院・入所している人は意思表示が難しい人が多いので、一番は患者さんが苦しい思いをしている」
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また、鈴鹿病院は院内のアンケートなどで事案を把握していましたが、法律で義務付けられている自治体への通報を行っていませんでした。このことについて、鈴鹿病院は「その都度指導はしていたが、虐待への認識が甘く通報には至らなかった」とコメントしています。
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現在、三重県も医師や看護師らから聞き取り調査を行い、詳細の確認を進めています。重度の身体障害や知的障害、国指定の難病「筋ジストロフィー」の専門医療を担う県内の数少ない病院として、患者に寄り添ったサービスの提供が求められています。
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